クラウド時代の思考術

クラウド時代の思考術―Googleが教えてくれないただひとつのこと―

クラウド時代の思考術―Googleが教えてくれないただひとつのこと―
著者:ウィリアム・パウンドストーン

内容紹介
ミレニアル世代以降、
知識とどう向き合うか検索すればありとあらゆる情報が手に入る時代に、
なぜ知識をたくさん持つ者は持たざる者よりも
お金を稼ぐのか?
リツイートやシェアされた記事の真偽を見極めるためには
どうすればいいのか?
無知から来る自己の過信=「ダニング=クルーガー効果」をキーワードに、
さまざまなジャンルを横断しネット時代における
新しい知のあり方を提案する。
内容(「BOOK」データベースより)
検索すればありとあらゆる情報が手に入る時代に、なぜ知識をたくさん持つ者は持たざる者よりもお金を稼ぐのか?リツイートやシェアされた記事の真偽を見極めるためにはどうすればいいのか?無知から来る自己の過信=「ダニング=クルーガー効果」をキーワードに、さまざまなジャンルを横断しネット時代における新しい知のあり方を提案する。

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] サブタイトルの「Googleが教えてくれないただひとつのこと」って何だろう?
[目的・質問] クラウド時代の思考術、学びます。
[分類] 115:認識論

ダニングとクルーガーが、はじめて研究の結果を発表したのは1999年だった。論文のタイトルは「未熟さと無知―自分の無能力を認識できないことが、思い上がった自己評価を導く」。論文が発表されて以来、二人の名前がつけられた効果は「ミーム」〔情報によって人から人へと伝えられる情報単位〕となった。それは万人の共感を呼んだ。(pp.18-19)

いまいち意味がよくわからないので、あらためてWikipediaでみてみました。

 

ダニング=クルーガー効果(英: Dunning–Kruger effect)とは、未熟あるいは能力の低い個人が、自らの容姿や発言・行動などを実際よりも高く評価してしまう認知バイアス。自己の「愚かしさ」を認識することのメタ認知(公正かつ冷静な振り返り)ができないことによって生じる。
コーネル大学のデビッド・ダニングとジャスティン・クルーガーは、「高い能力を持った人物の誤較正(実際の能力の過大または過小評価すること)は、他者に関して見誤ることに起因する。一方、無能な人物の誤較正は、自己に関して見誤ることに起因する。 (the miscalibration of the incompetent stems from an error about the self, whereas the miscalibration of the highly competent stems from an error about others)」、と結論付けている。

これでもまだなかなかわかりにくいですね。簡単に言うと、「能力のない人ほど自信にあふれ、本物の実力を持つ人ほど自らの能力に疑いを抱いて悩む」ということのようです。これだとわかりやすいですね。

本書は3つの部分に分かれている。(pp.54-55)

  • ダニング=クルーガー効果―インターネットは、われわれを愚かにしているわけではないが、自分が何を知らないのかに対して無自覚にしてしまう。不完全な知識は、ゆがんだ心の世界地図を作り上げる。このような誤解が公私の領域で、われわれの選択や行動、意見などに影響を及ぼす。
  • 質の高い知識―いわゆるトリビアな質問に対する能力は、高所得や他の成功した人生の指標と関りがある。このような高質の知識はしばしば、正規の教育や年齢という要素を取り除いても、なお存在する。そこに見られるのは、大学の卒業証書や大学で培われた社会的なつながりなどに関わりのない、ものごとを知ることの実際の価値だ。
  • 文化的無教養な世界に対する戦略―個人が今日のメディアを利用して、情報をいつも手に入れることのできる、最上の方法を探っていきたい。また、企業や組織が、限られた文化リテラシーの社会に、どのように対処していけばいいのか、あるいは、民主主義国家は、情報に乏しい有権者をよそに、どのようにして賢明な選択をすることができるのか、などについても検討を重ねていくつもりだ。

いろいろなお話が書かれていますが、少しつらいところもありましてダウンです。最後に訳者さんによるあとがきから抜き出そう。

一般的な知識は必要だ。しかし、たがいに脈絡のない、ばらばらな知識では全く役に立たない。つながりを持たない知識は、インタネット・ユーザーをアリ地獄(超無知)へと誘い込むだけだ。知識は文脈的知識(contextual knowledge)につながるものでなくてはならない。知識を知能へと変化させるためには、つねに文脈を捕捉することが求められる。(pp.395-396)

残念ながら、あまり面白くなかったですね。
かなりの飛ばし読みでした。

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