<第10回>
世界最古の企業 金剛組の事業承継と組織構造
~25代重則から40代正和まで
(静岡文化芸術大学文化政策学部専任講師 曽根秀一先生)
場所:大阪企業家ミュージアム(12月3日)
曽根先生は、さまざまな現地取材、資料読み込みから、老舗企業の実態調査を行ってらっしゃいます。そのなかで金剛組の調査を通じての内容報告と考察をお話しいただきました。
世界の長寿企業数ですが、創業200年以上の企業ですが、調査したところ、57か国7,212社あったようです。そのなかでも日本は、3,113社あったとのこと。わずかな例外を除きそのほとんどがファミリービジネスであるらしいです。
よく老舗企業には家訓、店則を中心に論じ、これを存続要因としていることが多いが、商家や糸偏産業ではそう言えなくもないが、技能系の企業で家訓を持っているところはほとんどない。
老舗が生き残るのはしっかりとした事業システムがあるからではないか。
事業システムについては次のように定義したい。「最終顧客に価値を提供するための企業間の協働と切磋琢磨の制度的仕組み、模倣できない事業の仕組みを構築していく。
これらをベースに金剛組についての解説をいただきました。
今回は、世界一の老舗企業「金剛組」がテーマでしたので、まさに歴史という感じでした。
今年の企業家学もこれで終了でした。来年も実施は決まっているようで、中味については検討中とのことでした。今回1回目から10回まで、一度だけ都合で欠席しましたが、非常に年齢層が高く・・・・・半分以上がもうリタイアした大先輩の方々と見受けられました。主催者側としては、「来てほしい人」と「来てくれた人」は意図通りなのでしょうか? もし違うというなら、マーケティングが間違っていると思いますので、しっかりと確認して修正しないといけませんね。