かつて、チャンドラーは「組織は戦略に従う」と言いました。また、アンゾフは「戦略は組織に従う」と言いました。「戦略と組織の関係性」であり、それぞれが補完しあいながらという前提ではありますが、自分なりの意見はこうです。
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ずっと、これについてはいろいろと悩んでおりました。数年前に出した結論として、とある講演で話をさせてもらったのは、下記のような論理展開でした。
- まずは戦略を作る
- その戦略を実現するために「組織」が作られる
→ 組織は戦略に従う - その後、その環境の中で人員が教育・育成され、人的リソースが蓄積される
- 次の戦略は、人的リソースの制約の中でしか新しい戦略を実現できない
なので、「組織は戦略に従い、結果、戦略は組織に従う」という結論を導いた。
しかし、改めて考えてみました。先の3,4で、結局、成功する戦略はその戦略を成し遂げるに値する組織力が必要不可欠であると。となると、どれだけあるべき戦略を立案し道筋が立てられたとしても、組織力・人的リソースなくしてはそれは実現しない。
となると、「組織力で実現できる戦略を作り、その戦略に従った組織体制をつくる」ということが落としどころなのでしょう。
最近、つくづく感じます。