40代を後悔しない50のリスト【時間編】

40代を後悔しない50のリスト【時間編】―――1万人の失敗談からわかった人生の法則

40代を後悔しない50のリスト【時間編】
―――1万人の失敗談からわかった人生の法則
著者:大塚 寿

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] いつものように図書館で発見!
[目的・質問] もう半分を過ぎてますが、後悔したくないので・・・教えてください!

40代が最も後悔しているのは、「時間の使い方」です。
仕事に家庭に多忙を極める40代は、何にどう時間を配分するのか、その選択次第で人生が変わるのです。(P.2)

本当に時間を作るのが難しいです。何とかその打開策、学びたいと思います。

 

会社では上司、部下、同僚、関係部門、取引先、家庭では子供、親、配偶者という、公私にわたって他人に振り回される10年であり、その一つ一つの決断が、人生の後半戦を大きく左右するのが40代なのです。40代は30代の延長ではありません。それまでとは違う能力が求められることで、マラソンの折り返し地点のように、走る方向が180度変わる、人生の分かれ道です。これまでの積み上げだけでは通用せず、新たに生まれ変わる覚悟が求められるのです。(P.13)

やばい・・・・もう遅いかも。といいつつ、MBAを取るなど、会社に依存しない状態は作りつつあり、会社に依存しない中でどう残りの人生の舞台のなかで自分をいい役どころに持っていけるか・・・人任せだといい役は回ってこないということが最近、身に染みて分かってきました。

 

30代までに成果を出してきた人というのは、・・・本人が意識しているかいないかは関係なく、輝かしい成果は必ずそれまでかけた多くの時間の対価で支えられています。いわば、「時間を使って解決してきた」といえるのです。しかし、時間で解決した問題は、時間がなくなると解決できなくなります。頑張りが足りないわけでも、能力が落ちたわけでもありません。これまでと同じように「時間が取れない」だけで、築き上げてきたスキルは無用の長物へと成り下がってしまうのです。(P.17-18)
ドラッカーは『経営者の条件』で、次のように言っています。
「成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする」
すべての土台は時間なのです。自分で自分の時間をマネジメントできない限り、何もかも絵に描いた餅になってしまうからです。(P.18-19)
40代は、時間管理の方法を根本的に見直し、仕事の進め方や意思決定、モノの見方をドラスティックに変えたり、時にはこれまで身に付けた勝ちパターンを思い切って捨てたりする必要も出てきます。(P.20)

うぅ・・・ホントに今からでも間に合うか・・・・。見直さなかれば。

 

40代の時間術で最も重要なことは、自分の資源である時間を、自分にとって最も重要なことに集中投下することです。・・・何が仕事の成果に直結するのか、何が自分の人生を幸せにするのかを知り、そこに焦点を合わせなければいけません。それは、これまでの仕事のやり方を大きく見直すことであり、どうすれば結果を出せるのかという仕事のプロセスを深く考え、自分のメソッドを更新していくことです。また、メソッドのバージョンアップだけでは不十分で、実践し続けていくための日々のマネジメントも必要です。自分を方向づけ、コントロールしていくための習慣づけがなければ、すぐに元に戻ってしまうでしょう。(P.24-25)

ホントに習慣の見直しだと思います。さすがに社会人大学院に行って、MBA取得までに勉強癖が付きましたし、それをキープしたいのでそのまま後期課程に進み、50代以降の人生設計にプラスになることは間違いないですけど、会社のなかでの自分というものの見方は大きく変わり、会社の中でのスタンスも変わってきました。改めて、それぞれのバランスが変わったので全体最適になっているかの見直しが必要な気がしています。

 

後悔しない40代の時間術「7つのルール」がP.35に挙げられています。

  1. 正確な見積もり
    現実に即した作業時間や、自分の持ち時間を正確に見積もる
  2. 見える化
    見えない時間を「色分け」して見える化し、きちんと計画を立てる
  3. 終わらせ方
    作業時間を区切り、「終わらせ方」を常に意識する
  4. 時間配分
    自分にとって本当に重要なことを優先できるように「時間割」をつくり変える
  5. トレードオフ
    何かをやる代わりに何かを「やめる」「捨てる」「数を絞る」
  6. プロセス改善
    ゴールを明確にして、仕事のやり方を抜本的に変える
  7. 習慣とルール化
    習慣を手なずけ、パターン化によって生活をシンプルにする

以下、TIPSをいろいろと紹介してくれています。

 

「時間を捻出しよう」という発想ではなく、一日の時間割を「目的に合わせて造り変えている」ことです。つまり、時間を増やそうとするのではなく、自分の持ち時間の中で、やるべきことに合わせて時間の配分を変えているのです。・・・ほとんどの人は、やりたいことと現実の時間割が一致していないことが問題です。それを一致させるには、一日の時間割の中で、何に多く時間をかけるのか、かけないのかの配分を最初に決めることが、時間の使い方において、まず大切なことです。(P.38-41)
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)を自分の人生に応用して、新しい技術習得は時間を多くとられるが、自分にとって重要度が高く譲れない「MUST」、社内調整や会議は時間を取られるが、自分にとってはさほど重要ではないので、できるだけ減らした「LESS」、家族との時間は自分にとって重要なうえに時間もかからないので、もっと増やしたい「MORE」、飲み会といった付き合いやSNSをやる時間はさほどかからないが自分にとって重要ではないので、できればやめたい「DUMP」に分けます。そして、「MUST」と「MORE」に振り分けたものに、今後はできるだけ時間を投入し、「LESS」と「DUMP」に振り分けられたものは、できるだけ減らすか捨てるように意識付けしていくのです。(P.48)
時間術には、「経済学」と「経営学」の二つがあります。どちらも時間の使い方を考えていく上では大切です。
時間の「経済学」とは、自分の貴重な資産である時間を「何に」「どのくらい」配分すればその効用、つまり満足度が最大化するかを考えることです。・・・したがって「時間の経済学」には、自分の価値観に基づいた「意思決定」が必要になります。・・・自分にとって成果につながり、最も効用が大きい配分を考え抜き、洗濯し、それ以外は捨てる勇気を持たなければいけません。
一方、時間の「経営学」とは、その時間配分が正しいかどうかを管理し、調整し、習慣づけることです。これはマネジメントであり、自分を方向付け、変える部分は修正を繰り返す継続的な努力が必要です。(P.72-73)
40代になって時間割を作り直すことに成功した先輩たちは、後で振り返り「残業をやめる最大の方法は、やめる理由をつくること」だと話していました。(P.76)
イノベーションは目の前の仕事や日常の延長から生まれるのではなくて、そこから飛躍した、一見何に役立つのか分からないことや、仕事から離れた趣味などが仕事と組み合わさることで生まれているということです。イノベーションとは新結合のことですし、アイデアもまた組み合わせと言われます。その結合を生み出すためには、日常から意図的に離れることや、意図的に思考を飛躍させる工夫が必要なのです。(P.109)
時間は総量が決まっているので、その何%かをビル・ゲイツのように「THINK TIME」に当てるという発想は、日々をただ「やるべきこと」をこなしていくのではなく、自分の本当にやりたいことを見つけ直したり、理想と現実のギャップを修正する上では有効だと思います。(P.110)
コモンセンスというのは一般的には「常識」と訳されますが、本来は「共通の感覚」という意味に近いと思います。つまり、人間が共同体の中で生活する際に感じる考え方の土台となるもの、というニュアンスです。・・・物事の中心を捉えるためには、まず何よりコモンセンスを知ることが有効です。あらゆるビジネスにおいて、コモンセンスを知ることは最大の効率化になります。どんなに複雑に見えてもビジネスの基本形は人対人ですから、人の心がどう動くかを理解したり、共同体の中での平均値や最大公約数的な感覚がわかることが大きなポイントになります。マーケティングやマネジメントでは、最も重要な要素といっても過言ではないでしょう。中心が分からないと周辺も分かりませんので、独自性も生まれません。結局のところ、ビジネスにおけるセンスとは天才的な感性ではないはずです。むしろ逆で、共通の感覚であるコモンセンスをいかに知っているかなのです。(P.220-221)

ビジネスにおけるセンスはそうかもしれませんが、独自性は必要だと思いますので、コモンセンスが知っていることが前提であとはそこに自分らしさをどう上乗せできるかというのが正しい言い方だと思いますね。

コモンセンスを磨くには、私の経験としては「完コピ」がお勧めです。完コピとは一つのものを繰り返して学ぶことなのですが、一冊の本を暗記できるまで読み込む「バイブル読書」というやり方で、古典を何度も繰り返し読むこと、もしくは常にそこに立ち戻って考えることです。(P.221)

改めて、時間の使い方、しっかり考えてうまく50代に突入したいと思います。もう一つの会社にずっといる時代でもないですし、やりたいことをきちんと考えながら、歩いていきたいと思っています。

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