キャズム Ver.2

キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論

(著者:ジェフリー・ムーア)

★読書前のaffirmation!
[目的]  キャズムを越えることの意味、そしてその方法を知る。
[質問]  キャズムって何?それを越えるってどういうこと?

(※記述ルール ●引用/◎まとめ/⇒コメント)

●ハイテク製品のマーケティングについて我々はすでに十分な経験を積んでおり、これまでの市場モデルのどこに問題があり、それをどう手直しすればよいか、すでに解明されているからである。具体的に言えば、ハイテク製品を市場に浸透させていくときの最大の落とし穴は、少数のビジョナリー(進歩派)で構成される初期市場から、多数の実利主義者で構成されるメインストリーム市場へと移り変わるところに、パックリと口を開けて待ち受けている。この二つの市場のあいだに横たわる溝の存在が見落とされることが少なくないが、実は、ハイテク分野のマーケティングを論ずる際に、これはきわめて重要な意味合いを持っている。我々はこの溝を「キャズム(深い溝)」と呼んでおり、ハイテク製品のマーケティングを長期的な視野でとらえる際には、キャズムを越えることが最重要課題となる。つまり、キャズムを越えた者がハイテク分野で財をなし、失敗すればすべてが水泡に帰すのだ。(P5-6)
⇒言い切りますねぇ。でも確かに、イノベータ ~ アーリーアダプター と進んでいくなかで、その後日の目を見ないものも・・・・多々ありますが、それはまさにキャズムを越えたか越えられなかった・・・・そこなんですね。おもしろい。読み進めていこう。

●そもそもハイテク産業というものは、それを取り巻くすべての産業が集約されたものといっても過言ではない。特に、ハイテク産業に見られる初期市場とメインストリーム市場との関係は、産業全般に見られる一時的な流行(ファッド)と時代の趨勢(トレンド)との関係に似ている。一時的な流行に乗る方法と時代の流れを作り上げる方法については、これまでのマーケティング理論でもかなり昔から研究されている。しかし問題は、この二つの概念はたがいに相容れないところがあるため、一時的な流行に乗るか、それとも時代の流れを作り上げていくかを、あらかじめ選択しておかねばならないという点にある。まず一時的な流行に乗り、流行がもたらしてくれる便益を十分に享受し、その後、その流行が時代の本流となってくれればどれほど助かるだろうか。(P.7)

●本当に革新的なハイテク製品というものはなく、例外なく「一時的な流行」から始まる。その製品には既存の市場価値もなければ、用途も確立されていない。あるのは、一部のアーリー・アダプターだけが認めた「何かすごい機能」だけである。これが初期市場なのだ。(P.7)

●わたしたちの行動様式を変えさせるような、あるいはわたしたちがこれまで慣れ親しんできた製品やサービスになんらかの変更を求めるような、新しいカテゴリーの製品が市場に現われたとき、この新たなテクノロジーに対して人々が示す反応はマーケティング上、たいへん重要な意味を持っている。人々の行動様式に変化をもたらすこのような製品は、一般的には不連続なイノベーションあるいは破壊的イノベーションと呼ばれている。それとは対照的な概念であり連続的いイノベーションあるいは持続的イノベーションとは、製品の通常ののアップグレードを指し、わたしたちの行動様式を変えさせるものではない。(P.13)
⇒イノベーションにも2種類あるということです。想像するに難くないですが、この種類によって浸透度はかなり変わってきそうです。

 

いったん公開します。

まだ続きです・・・・引き続き、読んでいきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください