プレゼンは「目線」で決まる

プレゼンは「目線」で決まる―――No.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッド

プレゼンは「目線」で決まる―No.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッド
著者:西脇資哲

★読書前のaffirmation!
[目的] これまで知らなかったプレゼンの「コツ」を学ぶ
[質問] 「目線」は誰の目線?プレゼンター?聴衆?

伝えるのがうまい人―たった一つの共通点・・・??いきなり核心をついた見出し。(P.8)

「相手の目が見ていないもの」について伝えても99.9%理解されない、という事実。これが、「伝える」の本質(P.8)・・・確かにそうだ。いくら口で伝えても他のモノを見ていたら、意識はそちらに行ってしまう。だから、何かを伝えたければ、まずそれを「見てもらう」ことが大前提(P.8)。あら、もしかして核心すぎてもうこの本読まなくてもいいのではというくらい、改めて「( ゚д゚)ハッ!」とさせれました。

そして、著者は続けます。逆に、それほど話し上手ではないのに、「なぜか伝わる」人っていますよね。そういう人は、意識的・無意識的は別として、「自分が伝えたいこと」と「相手が見ていること」を一致させる―「視線誘導」ができているのです。(P.8)すぐれたプレゼンターは、つねに聞き手の目線を確実につかんでいます。これこそが、プレゼン上達のための、最も効率的な方法なのです。(P.9)・・・・なるほど。私もそれは無意識にやってました。アニメもそういう意味で使うようにしていました。(自分のプレゼンのストーリーの指南役という意味あいも多かったですが・・・)

実は、相手の「目線」を動かすことこそが、相手の「心」を動かくための「最短ルート」でもあるのです。(P.15)・・・そうだったんですね。でも「心」だけではダメですよね。行動に・・・Take Action というところまで導くにはさらにどうしたらいいんだろう。

さて、今までがプロローグでここからが本題に入ります。期待できそう。
P.29にプレゼンの3要素が図示されています。3要素とは、①スライド、②シナリオ、③トーク。これらの3つがかみ合った時、相手を動かすプレゼンが成立するとのこと。そして、この3つそれぞれに「視線誘導」を組み込む余地があるとのこと。
①スライド・・・資料で目線をリード
スライドのデザイン、見せ方、PowerPointテクニック
②シナリオ・・・話の流れで目線をリード
相手のデマンドを呼び起こす3つのストーリー
③トーク・・・話し方で目線をリード
言葉の表現、姿勢、身振り、手振り、自分の目線
なるほど・・・これはいろいろとヒントを得られそうだ。

私たちは何のためにプレゼンするのか?ズバリ、「相手を動かす」ためです。(P.32)・・・さすが、エヴァンジェリスト!これは本質を踏まえた、本当に生きたテクニックが学べそうだ。そして、続けて、、、、どんなケースであっても、ゴールは同じです。あなたが話をした後に、どれだけの「アクション」が起きたか?それだけがあなたのプレゼンの価値を決めます。(P.32)・・・私もなかなかすぐに動いてもらえるようなプレゼンはできてません。これから読み進めながら、盗めるところは盗んでいこう。

スライドを見直す時の確認の仕方・・・
「このトークなら、お客さんものってくれるかなぁ?」
「こういうシナリオでいけば、先方の上席部長も納得するだろうか?」
「トラブル対応について補足すれば、課長はOKと言ってくれるかな?」
「この仕様でクライアントは、うなずいてくれるだろうか?」など、
「相手のアクション」に関する動詞で考えている。スライドを見直す時には、「どう伝えれば相手が動いてくれるか」という視点を入れるべきなのです。(P.36)

人間は、成長するにつれて身体を動かすことをサボるようになる。もちろんそれは、言語能力の発達と表裏一体です。言葉だけでも意思疎通できるようになるからこそ、ボディランゲージに頼る部分が減っていくわけです。しかし、プレゼンの場面では、動作があったほうが有利なのは間違いありません。(P.43)・・・確かに、私も疎かになってました。反省します。

相手を動かすという成果にフォーカスした場合、プレゼンを決定づけるのは「どう伝えるか」ではなく「何を伝えるか」です。(P.44)
「何を伝えるか」を明確にするというのは、言い換えれば、「そのプレゼンを通じて相手にどんなアクションを取らせたいのか」をハッキリさせるということです。そのゴールをつねに見据えながら、伝え方を工夫するようにして下し。そうすると、当初考えていた「伝え方」についても、再考の余地が出てくるかもしれません。(P.46)

あらためて、これまでの内容を整理すると・・・
人間の耳や頭は「いま目で見ている情報」だけを受け入れます。つまり、「見ていること→聞いていること→理解すること」という定式が成り立つわけです。聞き手が「よそ見」をしている限り、どれだけわかりやすくインパクトを持って説明しても、相手は理解しようとしないし、心動かされない。だからこそ、プレゼンに不可欠なたった一つのものがあるとすれば、それは「かっこいいスライド資料」でも「なめらかなトーク」でもなく、視線誘導である。(P.49)

池上彰さんが分かりやすいのは、「(視聴者が)見ていること」「(視聴者)が聞いていること」「(自分が)伝えたいこと」を一致させる名人だからです。(P.52)・・・言われてみれば、確かにそこだったんですね!これなら、真似るにも難易度はそれほど高くはなさそうだ。でも常に意識してないといけませんね。例えば、「いちばん上のこの項目ですけど・・・」と言いながら、フリップの上の部分を指さすところなどのちょっとした、この「いちばん上の」と指さしの一致が「分かりやすさ」となってるんですね!

未熟なプレゼンを見ることで、「自分ならこうするのに!」というアイデアが次から次へと出てくるようになります。こうした気づきとアイデア出しが、実際に自分がプレゼンをするときの力となっていくのです。(P.55)

プレゼンへの評価を”最短”で高める方法、それはマイナスポイントを減らすことです。仕事におけるプレゼンは多かれ少なかれ「減点主義」であるということです。(P.57)プラスの評価を増やすには、継続的なトレーニングが必要です。マイナスの評価を減らす方が、人を動かすプレゼンの近道になることもあるのです。そのためには、言葉遣いを丁寧にするとか、自分のクセを押さえておくとか、セッティングを入念に行うといった、ちょっとした努力を惜しまないことです。どんな些細なことであっても、聞き手がそこを気にして話を聞き逃してしまうようであれば、視線湯堂としてはやはり失敗なのです。(P.58)

「ギリギリまで準備してました!」「行きの新幹線の中で作りました!」「昨夜、徹夜して必死で作った資料です!」などと言ってしまう人がいますが、これは最悪です。「このプレゼンにあまり準備の時間を割いてないんだな・・・」という印象を与えてしまうため、途端に相手は「あら捜しモード」になって肝心のメッセージに注目してくれなくなる可能性があります。(P.61)

以降は細かなテクニックが掲載されています。こちらも参考になりますので、是非お読みください。お薦めの本です。


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