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大予測 次に来るキーテクノロジー2018-2019

大予測 次に来るキーテクノロジー2018-2019

著者:城田 真琴 …

城田さんは野村総研のアナリストで『ビッグデータの衝撃』がかなり売れて、ビッグデータと言えば城田さんというようになっていましたが、いまや人工知能の松尾豊さんにすっかり奪われた感があるのは私だけでしょうか。こちらの著作はその「人工知能」がやっぱり、どうしても抜きには語れないところになています。(Inobe.Shion)

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内容紹介

未来予測に定評のある
野村総研のアナリストが
先端テクノロジーが与えるインパクトを先読み!

【本書で取り上げられる主なテーマ】
・AI(人工知能)はホワイトカラー業務をこなせるか?
・自動運転で激変するバリューチェーンと自動車関連ビジネスの未来
・進化する音声操作、「ボイス・ファースト」の時代がやってくる
・チャットボットがポータル、検索エンジンの次のウェブの玄関になる
・VR/AR/MRはキャズムを越え「ポスト・スマホ」になれるか
・バイオメトリクス認証は生活をどう変えるのか
・センシングはモノから人へ。「究極のおもてなし」は実現するか
・ブロックチェーンの「使いどころ」を考える

内容(「BOOK」データベースより)

「未来予測の専門家」が読み解く!AIはホワイトカラー業務をこなせるのか?自動運転は自動車と社会をどう変えるのか?進化する音声操作、「ボイスファースト」の時代とは?

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デカルトの憂鬱

デカルトの憂鬱  マイナスの感情を確実に乗り越える方法

著者:津崎 良典 … 

サブタイトルが「マイナスの感情を確実に乗り越える方法」とつけられています。デカルトっぽいというかそんな感じですね。(Inobe.Shion)

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内容紹介

ニーチェ、アドラー……そして次にくるのはデカルト!!

《『思考の整理学』著者 外山滋比古氏 激賞!》
「好奇心のまにまに知の世界を放浪。知的自由人も舌を巻く一冊」

【!】難問は分割せよ。
【!】悲しみは少しずつ解消せよ。
変えるべきは自分の「思想」だ。

絶対的な「真理」を見出した近代哲学の祖が導くスペシャルな人生指南!

いわば“外交的なコミュ障”だったデカルトは
「初志貫徹」と「臨機応変」を両立せよ! と説く――

本書は、私たちに降りかかる様々なマイナスの状況といかに対峙すべきか、「デカルトは〇〇する」という身近な切り口から解き明かしていく。
「悲しみは、ある意味で第一のものであり、喜びよりも不可欠である。そして憎しみは愛よりも不可欠である」
「未練と後悔とを引き起こすのは優柔不断だけ」など、
心にしまっておきたい金言がもりだくさん!
日本を代表する新進気鋭のデカルト研究者が、誰にでもわかりやすく読みやすい文体で、「まったく新しい視点」から解く、これまでにない画期的な哲学書!

◎毎日の生活で困ったこと、立ち止まって考えてみたいことがあったら、本書の出番!

内容(「BOOK」データベースより)

いわば“外交的なコミュ障”だったデカルトは「初志貫徹」と「臨機応変」を両立せよ!と説く―。本書は、私たちに降りかかる様々なマイナスの状況といかに対峙すべきか、「デカルトは○○する」という身近な切り口から解き明かしていく。「悲しみは、ある意味で第一のものであり、喜びよりも不可欠である。そして僧しみは愛よりも不可欠である」「未練と後悔とを引き起こすのは優柔不断だけ」など、心にしまっておきたい金言がもりだくさん!

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複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考

複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考

著者:木部 智之 … 

これは納得。今まで何となく考えていたことですが、言葉にしてくれた!という感じで手元に置いておきたい書物になりました。(Inobe.Shion)

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内容紹介

2本の線を引くだけで、思考のスピードが速くなる!超シンプルな図解の技術

★2本の線を引くだけで、頭がすっきり。思考のスピードが爆速になる!

・頭の中がごちゃごちゃで、仕事が前に進まない
・次から次へと問題が起こって、スケジュールが遅延している
・アイデアが出てこない
・上司から、膨大なデータを整理しろと言われて困っている
あなたは、こんな悩みにぶつかっていないでしょうか?

こうした複雑な問題を一瞬でシンプルにしたいなら。
紙に、2本の線を引いてみてください。

問題解決、アイデア出し、コミュニケーション、資料作成……
あらゆる場面で「思考のスピード」が格段に上がり、
最速の時間で最大の成果をあげることができます。

★日本IBMで15年間活躍する著者による、独自メソッド!

著者は、日本IBMエグゼクティブ・プロジェクト・マネジャーの木部智之氏。
木部氏は新卒でIBMに入社以来15年間、
ずっと「トラブルプロジェクト」にかかわってきました。

人が足りない、スケジュールが迫っているなど、問題が山積するなか、
目の前の状況を解決するために生まれたのが
「あらゆる問題を、タテとヨコの2軸で整理して考える」=2軸思考という方法でした。

2軸思考は「世界一シンプルなフレームワーク」。
何よりのメリットは、難しいノウハウは一切必要ないということです。
生まれつきの頭の良さや仕事経験なども関係なく、誰でもすぐに実践することができます。
2本の線さえ引ければ「3C」とか「PPM」のような
コンサルタントが繰り出す小難しいフレームワークを覚える必要はありません。

★目次
Prologue 「複雑なまま」考えていないか?
【Part1 基礎編】
Chapter1 「線を2本引くだけ」で、すべてが解決する
Chapter2 「2軸フレームワーク」の作り方

【Part2 実践編】
Chapter3 2軸で「問題解決」する
Chapter4 2軸で「伝える」
Chapter5 2軸で「資料作成」する

内容(「BOOK」データベースより)

頭の整理も、資料作成も、報告・指示、打ち合わせも、「線を2本引くだけ」で思考のスピードが爆速に!IBMで15年活躍する著者による独自メソッド、公開!初心者でも、どんな業種でも使える!「世界一簡単なフレームワーク」の作り方を凝縮!

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ビジネスモデルを見える化する ピクト図解

ビジネスモデルを見える化する ピクト図解

著者:板橋 悟 … 

イノベーション系のセミナーで紹介されました。サブタイトルにもありますが「ビジネスモデルを見える化」するのにマスターしたい手法です。(Inobe.Shion)

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内容紹介

リクルートで学んだ
ビジネスモデル発想法

2009年7月に発売された人気ゲームソフト、『ドラゴンクエストIX(ドラクエ9)』。発売からわずか5ヶ月で出荷本数は415万本を突破し、シリーズ過去最高となるメガヒットを記録した。

さて、そこで質問。
『ドラクエ9』がこれほどの大成功を収めた理由は何だろうか。商品が優れていたから? もともと人気があったから? もちろん、それもある。だがそれだけではない。実は、歴代のドラクエシリーズとは異なる「売れるしくみ」が、商品の裏で設計されていたからなのだ。


「優れた商品があるのに、儲からないのはなぜか」。
これは本書の著者自身が、かつてリクルートで新規事業開発を担当していたときに直面した疑問である。満を持して発売した商品はどれも鳴かず飛ばず。手痛い失敗をバネに成功企業を徹底的に研究した結果、ある結論にたどり着いた。

成功している企業は、「商品」だけが優れているわけではない。
それと同じかそれ以上に、「儲けるしくみ(=ビジネスモデル)」が優れている。
卓越したビジネスモデルなくして、真に儲かる事業はつくりえないのだ。


本書は、著者自身が考案した「ピクト図解」という新しいツールを用い、ビジネスモデルを“見える化”する方法を解説した画期的な1冊である。
手順はいたって簡単だ。ビジネスとは究極的には「モノとカネの交換」。そこで――

1.ビジネスにおいて重要となる「誰が」「誰に」「何を」「いくらで」の4要素に注目する。
2.ごく簡単なシンボル記号(ピクトグラム)を用いて、4つの要素を「絵」として描く。

…たったこれだけの作業で、たとえ一見複雑に見えるビジネスモデルでも簡単に解読することができる。


ピクト図解を使ってビジネスモデルを解読できるようになると、「アップルのiPodが一人勝ちしている理由とは?」「ユニクロは本当に『フリースが売れたから』儲かったのか?」など、成功企業の強さの秘訣を理解することができる。
また、描いたピクト図を収益改善のためのアイデア発想に応用し、「A業界で成功したビジネスモデルを自社に応用できないか」「B社のヒット商品をヒントにして、自社の商品でもっと儲けられないか」と考えられるようになる。

どんな画期的な商品もまたたく間に模倣されてしまうのが今の時代。
このビジネス環境で活躍するうえで語学力や会計知識は大切だが、それと同じくらい、これからは「ビジネスモデルを見抜く力」こそがビジネスパーソンにとっての必須スキルになってくるはずだ。
本書を最大限に活用して、ぜひそのスキルを身につけていただきたい。

内容(「BOOK」データベースより)

『ドラクエ9』がシリーズ最大のメガヒットになった理由とは?儲けるしくみをシンプルに解読するビジュアル思考法。

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「いつ、どこでも求められる人」の仕事の流儀

「いつ、どこでも求められる人」の仕事の流儀 (単行本)

著者:岩田 松雄 … 

岩田さんの本はもう何冊か読みましたが、それぞれ同じようなエピソードが書かれてはいますが、読むたびに「気づき」を与えてくれます。(Inobe.Shion)

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内容紹介

スターバックス、ザ・ボディショップで
CEOを務めた著者が明かす
「価値ある人材」になる働き方。

仕事への取り組み方、コミュニケーション、
時間の使い方、リーダーシップ……
できる人は「経験」をどう活かすか?

*「そこまでやるか!」というインパクト
*人の心を動かす「ストーリー」の力
*「やらないこと」を明確に
*人は「チャレンジする人」についていく
*オンリーワンの鉄則――「好き」で「得意」で「人のため」

仕事の成果は「人」によって大きく変わる。
期待を超える、活気を生む、人を育てる……
あなたが生み出すべき「功績」は、もっとある!

内容(「BOOK」データベースより)

目的がいつも明らかな人、「しっかり伝わる」話をする人、楽しそうに働く人、「問いかける力」がある人。できる人は、「経験」をどう活かすか!スターバックス、ザ・ボディショップでCEOを務めて実感した、「価値ある人材」とは。期待を超える、活気を生む、人を育てる…あなたが生み出すべき「功績」とは。

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ファンベース

ファンベース (ちくま新書)

著者:佐藤 尚之 … 

さとなおさんのマーケティング本。利益は後からついてくる。商売は、先義後利ということを改めて感じさせてくれます。(Inobe.Shion)

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内容紹介

人口急減やウルトラ高齢化、超成熟市場、情報過多などで、新規顧客獲得がどんどん困難になっているこの時代。生活者の消費行動を促すためには「ファンベース」が絶対に必要だ。それは、ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく考え方であ
り、その重要性と効果的な運用の方法を、豊富なデータや事例を挙げて具体的に紹介する。
『明日のプランニング』に続く、さとなおの最新マーケティングの必読書。
<目次> はじめに ファンベースは、あなたが思っているより、たぶん、ずっと重要だ
第一章 キャンペーンや単発施策を、一過性で終わらせないために
第二章 ファンベースが必然な3つの理由
ファンベースが必然な3つの理由
(1)ファンは売上の大半を支え、伸ばしてくれるから
(2)時代的・社会的にファンを大切にすることがより重要になってきたから
(3)ファンが新たなファンを作ってくれるから
第三章 ファンの支持を強くする3つのアプローチ~共感・愛着・信頼
「共感」を強くする
A ファンの言葉を傾聴し、フォーカスする
B ファンであることに自信を持ってもらう
C ファンを喜ばせる。新規顧客より優先する
「愛着」を強くする
D 商品にストーリーやドラマを纏わせる
E ファンとの接点を大切にし、改善する
F ファンが参加できる場を増やし、活気づける
「信頼」を強くする
G それは誠実なやり方か、自分に問いかける
H 本業を細部まで見せ、丁寧に紹介する
I 社員の信頼を大切にし「最強のファン」にする
第四章 ファンの支持をより強くするる3つのアップグレード~熱狂・無二・応援
「熱狂」される存在になる
J 大切にしている価値をより前面に出す
K「身内」として扱い、共に価値を上げていく
「無二」の存在になる
L 忘れられない体験や感動を作る
M コアファンと共創する
「応援」される存在になる
N 人間をもっと見せる。等身大の発信を増やす
O ソーシャルグッドを追求する。ファンの役に立つ
第五章「全体」をどう組み合わせ、構築するか
全体構築の3つのパターン
(1)中長期ファンベース施策のみで構築する
(2)短期・単発施策でファンをゼロから作っていくところから始める
(3)ファンベース施策を軸に、短期・単発施策を組み合わせていく
第六章 ファンベースを楽しむ(もしくは実行の際のポイントの整理)
あとがき
[巻末URL集]
出版社からのコメント
これからのマーケティング 必読の書!
ファンベースの基本的な考え方は、「共感」から「熱狂」へ
「愛着」から「無二」へ、「信頼」から「応援」へ
それぞれの考え方と方法、具体例が豊富に紹介されており、
大企業でも、中小企業でも、どんな業種でもすぐに応用ができます。
待望の「さとなお」の最新刊です!

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難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!

難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!

著者:スティーブ ソレイシィ,大橋 弘祐 … 

「話す」のにすごくコンプレックスがあるので、まさにこれを求めていました。分かっただけでなくて、できたになるまで吸収できるといいのですが・・・。(Inobe.Shion)

内容紹介

20万部突破! 『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! 』に続く最新作
TOEIC320点の英語素人が、NHKラジオのネイティブ講師に「誰でも英語が話せる方法」を聞いてきました!

「受験で単語や文法をたくさん覚えたけど、結局話せない」
「高い教材を買ったけど続かなかった」
「外国人の前になると言葉が出てこない」

そんな人に贈る、いままでの常識を覆す英語習得法。
どうやら、日本人は難しく考えすぎていたようです。

★「a」と「the」で迷ったら「ん」と言え
★仕事でも旅行でも「May I have?」で何でもお願いできる!
★最初に「枕言葉」をつくると急に英語が通じるようになる
★TOEICは650点以上とるな
★外国人に道を聞かれたときは、「It’s」と「指さし」で説明できる
★「Hi.」はビジネスでも使える超万能なあいさつ
★とにかく早く発音するとネイティブっぽく聞こえる
★表情やトーンをつかいこなせば英語の表現力が大幅アップ
★レストランでの「Thank you.」には気を付けて!
★日常英語を1語変えただけでビジネス英語に
★比較級は2文で話せば難しくない
★日本人が勘違いしているビジネス英語の非常識とは?
★ソレイシィ流「海外ドラマ学習法」でリスニング力もアップ!
★オンライン英会話はセルビアの美女がいい! ?

など、本当に使える知識が満載です!

出版社からのコメント
「これからは英語を話せないといけない」
そう言われて、いろんな教材にチャレンジしてきたけど、結局話せるようにならなかった、という経験をしたことはありませんか。

NHKラジオに出演中のネイティブ講師「スティーブ・ソレイシィ先生」は、初心者でも本当に英語が話せる方法を教えてくれます。

また、本書は

僕「中学校の英語も覚えてないですし、TOEICも300点台ですけど、僕でも英語を話せるようになりますかね……?」
先生「大丈夫! TOEICの勉強をいくらしたって話せるようにならないから。僕が本当に話せる最短ルートを教えるよ」
こんなコミカルな会話で展開しますので、英語を話せる方法が笑って学べる一冊になりました。

もう間違った方法で英語を勉強するのはやめて、本当に話せるようになりませんか!

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ゲーム理論はアート

ゲーム理論はアート 社会のしくみを思いつくための繊細な哲学

著者:松島 斉

サブタイトルに「社会のしくみを思いつくための繊細な哲学  」とあるのですが、素敵ですよね。センスのある方だなぁと思いながら、読ませていただきました。多くのことを学ばせていただきました。ありがとうございました。(Inobe.Shion)

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SHOE DOG(シュードッグ)

SHOE DOG(シュードッグ)

著者:フィル・ナイト … 

「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったものです。大成功の大成功者、フィル・ナイト氏も波瀾万丈の末の成功だということがよくわかる自叙伝。やる気スイッチを押してくれる良書です。(Inobe.Shion)

「NIKE」の画像検索結果

 

メディア掲載レビューほか

「ビジネスとは、金を稼ぐことではない」と言ったナイキ創業者の考え方

ビジネス書で成功者の自伝、啓発本コーナーにも並ぶベストセラーだって?

眉をひそめ声を荒げた私だったが、一読してすっかり本書に魅了されてしまった。痛快にして波乱万丈、ページをめくるたびにピンチが道をふさぐ。しかし夢と信念、友愛を原動力にして、ビジネスという名のレースは再開される。

主人公はナイキの共同創業者で前会長だったフィル・ナイトだ。片田舎のオレゴン州ポートランドに生まれ、名門スタンフォード大でMBAを取得した。

「世界は馬鹿げたアイディアでできている。歴史は馬鹿げたアイディアの連続」

二十四歳のナイトはランニング中に天啓を得て、自分も馬鹿げたことをやらかそうと、紆余曲折の道を走り始める。一九六二年、陸上選手の経験をもとに、スポーツシューズ輸入会社ブルーリボンを起業したのだ。

若き日の主人公が眼をつけたのはオニツカタイガー。戦後復興期の日本製品に惚れ、単身神戸に乗りこんで商談をまとめ、母国でかつての敵国の靴を売りまくる。

ところが、オニツカは知名度が上がるや、ブルーリボン社を見捨てようとする。のっぴきならない危機に、主人公はどう対処するか!

いやいや、本書にはこれ以外にも危急存亡の種がまき散らされている。資金の困窮、タイアップした選手のトラブル、訴訟問題……。

だが、レースを諦めかけた時、日商岩井やユニークな弁護士らと巡り合い、主人公は靴の紐を結び直すことになる。ブルーリボンが、ナイキとして新たなゴールを目指すのは一九七二年、以降の繁栄は周知のことだ。

ナイトが立志伝中の人物ということに間違いはない。しかし、作中の彼は美化された聖人君子にあらず。「バック」と愛称で呼びたくなるほど、とびきり人間臭い。

彼はハイスクール時代に刻まれた劣等感を引きずっているくせ、仕事では猪突猛進、傲慢ですらある。

でもバックは徹頭徹尾いいヤツだ。侠気たっぷりの感激屋、曲がったことが大嫌いで、仲間や家族を大事にする。愛息を失っての懺悔は痛々しい。でも絶対に屈しない。アメリカ映画に登場する、理想のヒーロー像がバックに重なっていく。

登場人物の魅力と破天荒な展開に加え、ハードボイルド小説さながら、シニカルなユーモアに満ちた一人称の文体が読者を引っぱる。

「ビジネスとは、金を稼ぐことではない」

とりわけ、この一行が深い余韻を残す。おかげで、「馬鹿げたアイディア」を抱きつつ貧乏作家に甘んじる私も、走り続ける気になった。本書というシューズには、魔法の機能が満載だ。

評者:増田 晶文

(週刊文春 2017年12月21日号掲載)

SHOE DOG

日本で作られた靴をアメリカで売る。1960年代に米国の誰もが笑うような夢を抱き、著者は日本に渡る。

本書は世界的なスポーツブランドに成長した「ナイキ」の創業物語。夢が叶い、オニツカの靴をアメリカで販売する権利を得て、事業を広げるが、オニツカとの関係が次第に悪化し、資金繰りが苦しくなる。現地の銀行もさじを投げ、倒産寸前に追い込まれた窮地を救うのが、商社の日商岩井だ。日本企業に裏切られ、別の日本企業に救われる。日本との関係の深さに驚かされる。

タイトルの「SHOE DOG」とは靴の製造や販売に命を懸ける人々を指す。ナイキの立ち上げに関わった面々は誰もがSHOE DOGだ。チームに天才は一人もいない。情熱に勝る能力がないことを教えてくれる。

評者:栗下直也

(週刊朝日 掲載)
内容紹介
★発売たちまち20万部突破!
★「2017年最高の書」の声、続々!!
TBS「王様のブランチ」BOOK総合ランキング、第2位(12月9日)
読売新聞書評で紹介! (12月3日、評者柳川範之氏)
日経新聞書評「この一冊」で紹介! (12月9日、評者小関広洋氏)
朝日新聞書評「売れてる本」で紹介! (12月10日、評者佐々木俊尚氏)
産経新聞書評で紹介! (12月10日、評者瀧本哲史氏)
おすすめ本紹介サイト「HONZ」で紹介! (評者内藤順氏、田中大輔氏、古幡瑞穂氏)
『Number』12月7日号「新刊ドラフト会議」で紹介! (評者為末大氏)
『週刊現代』12月2日号「日本一の書評」で紹介! (評者楠木建氏)

★世界最強のブランドはいかにして生まれたか?
★創業者が自ら語る、ナイキの創業秘話!
★待望の翻訳、ついに刊行!

父親から借りた50ドルを元手に、アディダス、プーマを超える
売上げ300億ドルの会社を創り上げた男が、ビジネスと人生のすべてを語る!

1962年晩秋、24歳のあるアメリカ人が日本に降り立った。
彼の名はフィル・ナイト。のちに世界最強のブランドの一つとなる、
ナイキの創業経営者だ。

オニツカという会社がつくるシューズ「タイガー」に惚れ込んでいた彼は、
神戸にあるオニツカのオフィスを訪れ、役員たちに売り込みをする。

自分に、タイガーをアメリカで売らせてほしいと。

スタンフォード大MBA卒のエリートでありながら、なぜあえて靴のビジネスを選んだのか?
しかもかつての敵国、日本の企業と組んでまで。

「日本のシューズをアメリカで売る」。

人生を賭けた挑戦が、このとき始まった!

●著名人も絶賛!

ビル・ゲイツ称賛!
2016年おすすめの5冊に選出!

成功するビジネスのありようを、誠実に思い起こさせてくれる。
それは混沌と混乱に満ちた危険な旅であり、誤りと闘いと犠牲が常につきまとう。
ここまで赤裸々に自身の歩んだ道を語るCEOなど、ほとんどいないだろう。
フィル・ナイトが読者に何かを教えようとしたとは思えないが、
読者はすばらしい学びを得るはずだ。
彼はできうる限り正直に人生を語っている。驚愕の物語だ。
(マイクロソフト創業者)

2016年の最高の本。フィル・ナイトは天性のストーリー・テラーだ。
――ウォーレン・バフェット(伝説の投資家)

率直で、ユーモアがあり、スリルもあって文学的なこの本は、スポーツを愛する人、
そして伝記を愛するすべての人のための本だ。
――アンドレ・アガシ(元プロテニス・プレーヤー。ゴールデンスラム達成者)

ありえない夢を追いかけるすべての人への啓示。
――マイケル・スペンス(ノーベル賞受賞経済学者)

アントレプレナーシップについて読んだ本のなかで、最高の一冊。
――ファリード・ザカリア(ジャーナリスト)

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「ジョブ理論」完全理解読本 ビジネスに活かすクリステンセン最新理論

「ジョブ理論」完全理解読本 ビジネスに活かすクリステンセン最新理論

著者:津田 真吾、INDEE Japan … 

セミナーで津田さんの講演を聞きましたが、非常にわかりやすかったです。こちらの本でさらに知識を定着、利用できるレベルまで高めるために購入。(Inobe.Shion)

An MQ-9 Reaper flies a training mission Oct. 18, 2017, at Creech Air Force Base, Nev. MQ-9 and MQ-1 Predator aircrews helped liberate Raqqah, Syria, from the Islamic State of Iraq and Syria’s control in early October. ISIS used the city as its capital for terrorist operations since January 2014. (U.S. Air Force photo/Senior Airman Christian Clausen)

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