「読書レビュー 2015」カテゴリーアーカイブ

外資系コンサルのリサーチ技法

外資系コンサルのリサーチ技法: 事象を観察し本質を見抜くスキル

(著者:アクセンチュア製造・流通本部 一般消費財業界部ループ/編著:宮尾大志)

帯には、“情報を収集・整理・加工し断片的な事実から意思決定に寄与する洞察(インサイト)を抽出するプロの「調べる」テクニック”と書かれています。

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5分の使い方で人生は変わる

5分の使い方で人生は変わる (角川フォレスタ)

(著者:小山竜央)

冒頭から「これまでの成功本は全て役に立ちません」と衝撃的な一言から始まります。でもその通りなんですよね。それはたまたまそのタイミングでの過去の結果であったり、その人にフィットしたからこそのノウハウということで、僕自身もそう思っています。

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天才たちの日課

天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

(著者:メイソン・カリー)

目の付け所が新鮮でした。サブタイトルにも「クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々」となっています。ちょうど僕もこの前から一つの研究材料として「ルーティーン」というのをテーマとして持っているのですが、まさにその基礎資料となりうるものです。

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大前語録 勝ち組ビジネスマンになるための88か条

大前語録
(著者:大前研一)

ご存知、大前研一さんの“勝ち組ビジネスマンになるための88か条”というサブタイトルの付いた語録集です。「はじめに」に書かれていますが・・・
あなたも明日から「言い切る」「行動する」「結果を出す」ビジネスマンに変身していただきたい
とあります。

このあたりに焦点を置いて選ばれた88の語録です。

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未来の社会学

未来の社会学 (河出ブックス)

(著者:若林幹夫)
★★★★☆

カバーに「さまざまな時代と社会における未来の『取り扱い方』を問い直し、未来が失われたかのような現在のリアリティを照射してみせる、社会学的冒険の書」と書かれています。結論として、私たちを閉じ込めている「現在と未来の鉄の檻」から抜け出すために、世界のこと・歴史のことを自分なりの言葉で語れるようになろう、というようなことを言いたいのだと解釈しました。いわゆるリベラルアーツを身につけようというメッセージだと感じました。

さて、『2001年宇宙の旅』について書かれているくだりがありますが、これはこの著作の大きなテーマに通じるところだと感じました。以下、引用です。

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超訳・速習・図解 プロフェッショナルマネジャー・ノート2

超訳・速習・図解 プロフェッショナルマネジャー・ノート2
(著者:玉塚元一・解説 プレジデント書籍編集部・編)
★★★☆☆

現ローソン社長の玉塚氏は、ユニクロ時代に柳井氏から毎月2冊ほど「これを読むように」と経営書を手渡されていたようです。その中の一冊に、柳井氏も貪るように読んだというハロルド・ジェニーンの「プロフェッショナルマネジャー」があったそうです。

今回の書評はこの「プロフェッショナルマネジャー」(以下、「PM」)を玉塚氏が解説するという体裁の書物です。「ノート2」となっているのは、同じような企画で「ノート1」があり、それはユニクロの柳井氏のバージョンですでに販売されていますのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

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コーポレートガバナンス・コードの実践

コーポレートガバナンス・コードの実践
(著者:武井一浩ほか)
★★★☆☆

2015年6月1日から「コーポレートガバナンス・コード」(http://www.fsa.go.jp/news/26/sonota/20150305-1/04.pdf)と呼ばれる企業統治指針が上場会社に適応されます。これで、日本の上場株式に投資する機関投資家に向けた行動規範である「「責任ある機関投資家」の諸原則≪日本版スチュワード シップ・コード≫(http://www.fsa.go.jp/news/25/singi/20140227-2/04.pdf)」との車の両輪がそろった形となります。これらに共通するキーワードは、「会社の持続的成長」であり、「中長期的な企業価値の向上」です。今回は、特に会社側の「コーポレートガバナンス・コード」に関する概要と、関連分野の方々のこれに対する関心や期待についてのインタビューが掲載されている本書について、ざっと内容を追いかけてみたいと思います。概要説明、およびインタビューアーは、「コーポレートガバナンス・コードの策定に関する有識者会議」のメンバーでもある武井一浩氏がされています。

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ゴジラで負けてスパイダーマンで勝つ: わがソニー・ピクチャーズ再生記

ゴジラで負けてスパイダーマンで勝つ: わがソニー・ピクチャーズ再生記

(著者:野副 正行 )
★★★☆☆

片道切符で「出向」したどん底の映画スタジオを、私はこうしてトップにした! ソニーで長いこと電機製品を売ってきた私が、突然命じられた片道切符の「出向」。行った先は、業界最下位にあえぐアメリカの大手映画スタジオだった――。日本人初のハリウッド経営者として、瀕死のコンテンツ産業を救うさまざまな方策を編み出し、見事トップを争う会社へと立て直した著者の、工夫と粘闘のストーリー。(「BOOK」データベースより)

副題が「わがソニー・ピクチャーズ再生記」となっており、映画好きの方には裏話も多く、たまらない内容。

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