転職後、最初の1年にやるべきこと

転職後、最初の1年にやるべきこと

著者:秋山進

転職者にとってはこれ以上はない、まさに転職後に対する心構えの書なのですが、現在は残念ながらKINDLEでしか購入できないようです。下記の引用ページ数は紙版のページ数になりますのでご了承ください。(Inobe.Shion)

How to make a career change

 

内容紹介

転職後、すぐに活躍できる人とできない人、その違いは何か?
真の「転職成功」とは、転職先が決まることだけではなく、転職先で自分の力を発揮し活躍すること。
この本は、真の転職成功を勝ち取るために、「転職後どうすればいいか」について書かれたガイドブックです。

2004年に発売し、長期に渡り好評を博している秋山進氏の単行本版にこの度、人材紹介会社社長 丸山貴宏氏との対談を追加した電子書籍版となります。

インディペンデントコントラクターとして20社以上の企業で、常に「新しい組織で成功すること」を実践してきた筆者が入社初日、1週間、1か月~1年後までとそれぞれのタイミングで起こる出来事やその対処方法等、わかりやすくアドバイスしています。

転職先で、「こんなはずでは・・・」「話が違う!」と後悔している人、転職したいと思っている人、転職活動中、転職先が決まった人、企業の採用担当者の方々に是非読んでいただきたい一冊です。

【転職1か月まで】

●教え その25

業務フロー図を自らの手で書き、業務の全体像を把握せよ。

→ これを1か月以内にやりなさいと。

それと関連して、ベースとなるのが、
●教え その24

グループウェアは宝の山。隅々までチェックして使用法に習熟せよ。

そして
●教え その26

会社の重要な数字を暗記しておけば、発言の重みは増す。

ただ会社によっては、あまり数字を全面に押し出しすぎると、「嫌味なやつ」として経営されるところもあります。そういう会社では大事な時にだけ、使うようにしてくださいとのことです。

 

【転職3か月まで】

●教え その31

1か月後、疲れはピークになる。まずは心身の健康回復を。

→朝会社に着いて大きな声で「おはようございます」と言っていると、それだけで自分の中の元気がよみがえってきます。

 

そして次のようになるタイミングのようです。

●教え その33

そろそろ、前の会社への郷愁がわきあがる。しかし、あきらめるしかいない。

といいながら、周りのも意識しながら、言葉遣いを変えていく。

●教え その34

無理をしてでも「ウチの会社」という。社内用語も積極的に使うべし。

さらにこの時期の注意事項としては、

●教え その37

会社全体ことを考えるのは時期尚早。まずは自分のセクションで成果をあげよ

そしてまたその時の注意事項は、

 

●教え その38

アウトプットイメージを確認せよ。さもないとまったく違うものを出しかねない。

せっかくがんばっても、相手の要求に応えられないなら、何もしないのと同じ。

 

同じように、周囲の人はみなクライアントだと思えば、たいていのことには我慢できるのです。おかしいかな?と感じても、「ああ、そういう考え方もあるのか」と現実を穏やかに受け止めましょう。あなたも、その会社からお金を頂いているのだから、転職先も一種のクライアントさんです。

外様はあくまで外様として、分をわきまえて行動することで評価が上がります。とにかく初めは、与えられた業務をしっかりとこなし、小さな実績を積み上げることです。

本当に信頼されるまでには、早くても半年はかかるものです。本当の信頼を得る前に、上司の視野外でいろいろな試みをすると忠誠心を疑われます。生え抜き社員は同じことをしても許されますが、そこはダブルスタンダードなのだと割り切りましょう。よそ者に適用されるより厳しい基準に沿って、優等生的に活動することが求められます。

●教え その39

周りの人は、すべてクライアントだと思え。信頼を得るのに最低半年はかかる。

【入社半年まで】

 

この時期に必要なのは、派手な立ち回りでも人目を引く斬新な企画でもありません。肝心なのは、とにかく自分のポジションを確保することです。

●教え その41

再びアクセルを踏み始めよ。慣れてきたことに安住するな。

ああなたが職場で緊張を緩めることはまだまだできません。朝の挨拶から夜の飲み会まで、寸分の隙もなく緊張しながら仕事を続けてください。むしろ、この姿が常態になれば、仕事そのものにもいい成果が出ます。

 

●教え その43

同僚はまだまだ味方ではない。一生、クライアントだと思い続けよ。

【入社1年まで】

 

ここまで転職先の会社に同化できれば、もう若葉マークを外すことができます。あなたは、もう転職者ではありません。

●教え その50

自分らしさフェイズに入る前に、この会社で何をしたかったのかを思い出せ。

●教え その51

違和感メモを使え。イノベーションの源となる。

●教え その52

周囲の抵抗に屈するな。冷静に話をすれば道は開ける。

●教え その53

いよいよ前職の業務、人脈との接続をはかれ。

●教え その54

実力者との出会いを大事にせよ。ただし、上司のやきもちに注意。

まだ知らない言葉があるはずです。まだ知らない人間関係があるはずです。なぜ、そのような意思決定が行われたのか、会社の価値観が分からないこともあるはずです。したがって、これらの追求を決してやめないようにしてください。その意味でも用語集、人物相関図、違和感ノートは書き続けること。

●教え その55

ミスは、自分だけでは解決できない。すぐに上司に報告せよ。

●教え その56

「転職者は最後まで外様だ」そう考えることが、真の転職成功に導く。

「好きなこと」を仕事にするために
1.自分の道を自分でつくっていくということ

2.転職はキャリアップになるのか
転職をする際に、自分のキャリアアップを目的の一つにすることは悪いことではないのですが、会社は学校ではありません。まず仕事で成果を出し、雇ってくれている会社に対して、いただいた報酬以上の成果を出すことが何よりも優先されます。そして、あくまで結果として自分も成長できるのだという順番を間違えてはいけません。

3.プロの仕事人とは
『ゴルゴ13』の分析から抽出

  1. 自分の業務範囲の明確な定義(彼の場合は「狙撃」)とその分野における完全性を求める。
  2. 何を達成すべきなのかを明確に意識し揺るがせない。できないことは請け負わない。
  3. 遂行に向けて想定されるすべてのシナリオを描き、その対処法を事前につくり完璧な準備をしておく。
  4. 実行時にあっては、いついかなるときも自分の状況を第三者的に知覚し、冷静さをキープし続ける。
  5. 実行時の協力者には、任務に忠実で腕のいい仕事人を選ぶ。
  6. コンディションを最善に保つ。
  7. 何があってもあきらめない。

4.好きなことを仕事にしよう!

 

転職した人は必読の書です。これでマイ準備をしておくかしておかないかで、まったく物事への接し方が変わってくると思います。私の場合、こういったことをアドバイスしてくださった転職の先輩が何人かいたのですよかったですが、ここに書かれているようなことを知って、様々な事象に対応していかないとどこかで失敗するというのがよくわかったと思います。

冒頭にも書きましたが、この書籍は現在kindleいしかないので、紙版の再発を心より願っています。

(気に入ったら投票をお願いします!)

にほんブログ村 経営ブログへ
にほんブログ村

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください