本をどう読むか: 幸せになる読書術

(166)本をどう読むか: 幸せになる読書術 (ポプラ新書)

著者:岸見 一郎 … 

ベストセラー『嫌われる勇気』の著者である岸見さんの読書論です。(Inobe.Shion)

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内容紹介

読書には、人を救い幸福にする力がある

「本を読むことで間違いなく幸せな人生を送ってこられた」
「読書は何にも代えがたい人生の喜び、楽しみである」

大ベストセラー『嫌われる勇気』の著者が「読書」と「生きること」について考えた初の読書論。

哲学書、小説、外国語の原書からアウトプット法、アドラー心理学まで。「本」との関わり方、「人生」との向き合い方が変わる、著者渾身の書き下ろし。現代の哲学者にしか語れない、人生を幸福にする、本の読み方、選び方。

*章立て
第1章 なぜ本を読むのか
第2章 本との出会い
第3章 本はどう読めばいいのか
第4章 読書の悩み
第5章 本で外国語を学ぶ
第6章 インプットからアウトプットへ

*内容
本を読むために生きているのではない
読書は著者との対話
他者の人生を追体験する
現実を超える
人生を再体験する
読書で起こる共鳴
何度も繰り返し読む本
本は仮面を外す
作家を読み尽くす
意味だけを理解しようとしない
八年かける遅読
翻訳をするように読む
本は同時に何冊も読む
どんな姿勢で読むか
どこで読むか
書斎は読書にふさわしい場所なのか
大切なポイントを見落とさないために
外国語でも、自分の好きな本を読む
原書と翻訳ではどこが違うか
インプット=知識を所有する
線を引くか
書けたことだけが理解できる
文章は書き出してから、書く

*著者プロフィール
岸見一郎 きしみ・いちろう

哲学者。1956年京都府生まれ。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門の哲学と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的に執筆・講演活動を行っている。著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(ともに共著 ダイヤモンド社)、『アドラー心理学入門』(ベスト新書)、『生きづらさからの脱却』(筑摩選書)、『人生を変える勇気』(中公新書ラクレ)、『幸福の哲学』(講談社現代新書)、『愛とためらいの哲学』(PHP新書)、『成功ではなく、幸福について語ろう』(幻冬舎)、『プラトン ソクラテスの弁明』 (角川選書)など多数。

内容(「BOOK」データベースより)

「本を読むことで間違いなく幸せな人生を送ってこられた」「読書は何にも代え難い人生の喜び、楽しみである」。学生時代からの濃密な読書体験をもとに、ベストセラー著者が初めて語った「本と人生」について。「本」との関わり方、「人生」との向き合い方が変わる、著者渾身の書き下ろし。現代の哲学者が明かす読書法のすべて!人生を幸福にする、本の読み方、選び方。

 

私は本を読むことは他の何かの目的のためにされることではなく、ただ楽しいから読むというのでいいと考えています。生きるということも本来楽しいものです。人は何かのために生きるわけではありません。何かのためにではなく生きられることが幸せです。読書もただ楽しく、読んでいるときが幸せなのです。(p.7)
大切なことは、読書を通じて、自分のそれまで持っていた考えや生き方を振り返って吟味し、さらには、自分の生き方を見直すということです。本をどう読むかは生き方そのものを表しますが、本の読み方が変われば、行き方も変わってきます。本を読む前と後で少しでも自分の生き方が変わらないようでは時間をかけて本を読んでもあまり意味がありませんが、本を読めば変わらないということも含めて、読書と生き方について考えてみましょう。(p.22)
本を読むこと自体が目的ではなく、限られた目的のために本を読むのでもありません。ちょうど人は働くために生きているわけではなく、生きるために働いているように、本を読むことも生きる営みの一つだと見なければなりません。何かの目的、仕事や気晴らしために読むものでもありません。生きることから切り離された、あるいは限られた目的のためにだけ本を読むことは本来おかしいのです。本を読むことは、端的にいえば幸せです。本を読んでいるときに幸せを感じられなければ、読書の仕方を見直す必要があるでしょう。(p.24)
相手を理解するためには、「もしも自分だったら」と考えるのではなく、「もしも自分がこの人だったら」と可能な限り相手の立場に身を置いて考えることが必要です。アドラーはこれを「同一視」あるいは「共感」といっています。(p.27)
生物も機械も目的的です。だから、他の生物も機械も一度目標を決めるとそこから離れることが難しいことがあります。しかし、目標を決めた後に何か問題が起こったときに目標を変えなければ、集団で絶壁から海に落ちて行くという伝説がある、日本では旅鼠とも呼ばれるレミングのようなことになってしまいます。(p.46)

非常にわかりやすい内容でした。そしてタイプ別の読み方も書かれていましたが、基本的に書き手との対話を薦めてくれています。

あまり私は哲学的には読書をしていなかったことに改めて気づかされました。(哲学的とは、P33に書かれているような「知を愛する」という本来の意味の哲学のこと。)

私自身は仕事柄、知識を得るための読書がほとんどになっているのですが、今回、大学の非常勤講師をするにあたって同じ内容のものが人によって色々な筋立てで書かれていて、自分の方針に近い教材をテキストに選びましたが、その章立てにもそれぞれの著者ごとにアイデンティティがあってのうえでの章立てなのだと今回、非常勤講師をするという経験をすることで学べました。

ということで、話はズレましたが、知識習得型の読書でも著者の章立てやなぜこのことにこだわっているのかなど、著者の考えを想像することでより深くその事象についても理解できるのではと思いました。

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