アパレル苦戦の事情


ファーストリテイリングは売上・営業利益ともに好調の状況のようですが、これまで元気と言われていたアダストリアやストライプインターナショナルも厳しい状況に陥っているようです。

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■ファーストリテイリング 今期業績予想
連結業績予想(2018年7月12日現在) 単位:百万円

  2017年8月期
通期実績
2018年8月期
通期予想
通期予想
YoY (%)
売上収益 1,861,917 2,110,000 +13.3%
営業利益 176,414 225,000 +27.5%
EBITDA 216,102 271,300 +25.5%
親会社の所有者に帰属する当期利益 119,280 130,000 +9.0%
期末店舗数(店) 3,294 3,467 +173

※2014年8月期より国際会計基準(IFRS)を適用。
※EBITDA=営業利益+減価償却費
※期末店舗数にはフランチャイズ店を含む。(ミーナ事業、グラミンユニクロ事業は含まず。)

他の追随を許さない一人勝ち状態です。

そんな状況を分析記事が東洋経済にありましたが、もっと現実は厳しいように感じます。

この記事を読むと、ポイントとしては、

業績悪化の最大の要因は、既存店売り上げの減少だ。来店客が減り、売り切れなかった在庫を値引き販売で処分するため、たとえ売り上げを確保できても利益は削られてしまう。

とあり、さらに・・・

SC系アパレルの頭を悩ませているのが、価格競争の激化だ。海外生産へのシフトで始まった衣料品の低価格化は、消費者の節約志向の強まりを受け、年々顕著になっている。

つまり、売価そのものも消費者の感度が高まり、抑えなければならず、在庫が残って、それは処分価格でバーゲン、セールという流れが規模もそうだし、タイムライン的にもどんどん早くなってきているように感じます。

低価格志向の強まりやヒット商品の減少は表面的な問題にすぎず、SC系アパレルの不振の原因はさらに根深い。「ここ最近、『このブランドはこういう商品』と言えるような特徴が消えてきたように感じる」(商業施設のデベロッパー幹部)。

これは本当にジレンマで、在庫を考えるとある程度売れる見込みの立つデザイン・・・となり没個性化という悪循環です。

そして最後に次のように締めくくっています。

他社と同じような商品が並んでいるのでは、消費者はより安いものを求めるだけ。生産体制を抜本的に見直し、価格以外でも商品の訴求力を高めていかないかぎり、SC系アパレルの復活は遠のくばかりだ。

ですが、ここでは言及されていないのですが、もう少し消費者を世代で捉えてみると、「所有」から「シェア」への流れがどんどん押し寄せてきているわけで、洋服に関してもそのような流れがきつつあります。

こういったことを考えると、本当にブレークスルーできないとビジネスモデルとして成り立たなく分野になってくる業態かもしれません。

そのあたりから考えても中間マージンを落とすことは必須であり、SPA型で情報を活かした必要最小限、ジャストインタイムのなかでの多品種少量生産と、もう一方ではパーソナルコーディネータによるファッション提案での「私だけの洋服」であったり、「私だけのコーディネート」というような付加価値の高いファッションビジネスという二極化になっていくのでしょうか。パーソナルコーディネートはデジタルトランスフォーメーションのなかで実現も難しくないと思いますが、そのAIなどがレコメンドする商品マスターにどうやって自社の商品をエントリーしてもらうようにするかなどといった営業スタイルが必要な時代になってくるのかもしれませんね。

参考記事:

ショッピングモールで服が売れない深刻問題
低価格化やヒット消滅だけが理由ではない!

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