人間の未来 AIの未来

人間の未来 AIの未来

著者:山中 伸弥,羽生 善治

山中伸弥先生、羽生名人とのAIを軸とした対談です。未来に対しての二人の想い、希望なども話されています。(Inobe.Shion)

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内容紹介

10年後、100年後の世界と日本の未来を、ノーベル賞学者と国民栄誉賞棋士、最高の知性を持つ二人がとことん語り合う!
iPS細胞、将棋界とAIといった二人の専門分野に加えて、「ひらめき」「勘」の正体、世界で通用する人材をつくるにはどうするか、人間は不老不死になれるかといった、人類の普遍的なテーマについても熱く討論する。

内容(「BOOK」データベースより)

人工知能、進化するロボット、iPS細胞による最先端医療―私たちの暮らしはどう変わっていくのか?ノーベル賞科学者と史上最強棋士が「10年後、100年後の世界」を予言する。

iPS細胞は、日本語では「人口多能性幹細胞」と訳され、要はどんな細胞にでもなれる能力を持った細胞。そう負い細胞は体内には基本的にはないけれども、それを人工的に作り出したので、「人口多能性幹細胞」という。(p.14)

基本的には体内にはないのですが、精子と卵子がくっついて生命が恥なる受精卵のときだけはそういう状態。

 

ES細胞もあらゆる機能の細胞に分化することができます。1981年にマウスで、1998年にヒトES細胞が報告されました。受精卵を壊して取り出した胚盤胞から作るので、倫理的な問題を抱えています。それから移植する場合は、他家移植(他人の細胞を移植すること)となるので、拒絶反応が生じます。その点、iPS細胞は自家移植(自分由来の細胞などを移植すること)なので、拒絶反応は比較的少なく移植できると考えられます。(pp.20-21)

iPS細胞の正式名称は、英語で”induced pluripotent stem cell”。ES細胞(Embryonic Stem Cell=胚性幹細胞)。

アルファ碁のすごいところは、こうしたハード、データの力に加えて、「ヒューリスティックス」、つまり正しい答えとは限らないけれども、概算によってだいたいの答えを求めることができるようになったことです。完全な成果ではなく、試行錯誤によって正解に近いレベルの答えを導き出す。人間で言えば直感、将棋では大局観と呼べるようなアプローチです。アルファ碁の強さは、人間とかなり近い思考プロセスをプログラムの中に組み入れて進歩させていったところだと思います。(p.45)

ちなみにこの少し前で羽生さんが説明している「ディープラーニング」は、少し誤解をされてらっしゃるような文脈になっています。

AIの関係者に聞いた話ですが、「今後、AIが発達しても亡くならない職業は何ですか?」とよく聞かれるそうです。その質問に対しては「それは今まだ存在していない職業です」と答えるということでした。(p.83)

なかなか興味深い対談でした。先日聞いた羽生さんの講演とも被るところも多かったのでそれほど驚くことはありませんでしたが。

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