考える練習帳


考える練習帳

著者:細谷功 … 

「地頭」での著作が多数ある細谷さんの作品。こちらもその流れを組むもの。AIの時代に「考える」ことの重要性、思考停止にならないための方法が書かれています。(Inobe.Shion)

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内容紹介
あなたは自分の頭で考えていますか?

AIがあらゆる職場に浸透する日も遠くないかもしれません。
そんな時代に私たちに必要とされるのが「自分の頭で考える力」です。
本書は思考法の第一人者が、主に若い世代に向けて「自分の頭で考える」ための方法をさまざまな角度から解説します。
「無知の知」を知る、何事も疑う、考えるための練習問題等を通じて、あなたの思考回路が動きだします。

ベストセラー『地頭力を鍛える』の著者が、あなたの思考回路を起動させる45のレッスンをお届けします。

【目次】
はじめに
「自分の頭で考えること」が重要
あなたは、自分の頭で考えていますか?
知識・経験から思考力が重視される時代へ
考える力の「使用上の注意」
第1章 「考える」と、何かいいことがあるの?
考えることには、多くのメリットがある
1 世界が変わって見える
2 「先が読める」ようになる
3 「自由に」なれる
4 AIとうまく共存できる
5 仕事や勉強ができるようになり、人生が楽しくなる

第2章 「気づき」=無知の知で勝負が決まる
「無知の知」を知っていますか?
「気づいたら」勝負はついたも同然
考えるとは「疑ってかかる」こと
なぜ、疑うことが重要なのか?
考えるとは「自己矛盾を知る」こと
考えるとは「3つの領域」を意識すること
考えるとは「川上」と「川下」の違いを理解すること

第3章 知識重視の価値観から脱却する
思考回路の転換にチャレンジする
考えるとは「知識の価値観を捨てる」こと
「常識の海」から抜け出す方法
考えるとは「すぐにネットを見ない」こと
考えるとは「『常識』という言葉を使わない」こと
考えるとは「正しい/間違い」と言わないこと
考えるとは「正解を求めない」こと
考えるとは「専門家バイアス」から抜け出すこと
考えるとは「分けない」こと
考えるとは「動的である」こと

第4章 「考える力」を起動させるための工夫
考えるとは「自分から動く」こと
考えるとは「変化を起こす」こと
考えるとは「なくても何とかする」こと
考えるとは「モヤモヤに耐える」こと
考えるとは「空気を読まない」こと
考えるとは「戦わなくて済ませる」こと
考えるとは「裏をかく」こと
考えるとは「リスクをおかす」こと
考えるとは「差をつける」こと
考えるとは「尖らせる」こと
考えるとは「数字で判断しない」こと
考えるとは「並ばない」こと
考えるとは「ちゃぶ台返しをする」こと
考えるとは「質問する」こと
考えるとは「自由である」こと

第5章 考えるとは「見えないものをつなげる」こと
「見えるもの」と「見えないもの」の違い
考えるとは「見えないもの」を意識すること
「今ある」ものと「今ない」もの
手段と目的
「やること」と「やらないこと」
個別の事象とそれらの「つながり」
考えるとは「向こうから見る」こと
考えるとは「飛躍がない」こと
考えるとは「なぜ? と問う」こと
「上から見る」ことで部分と全体をつなげる
考えるとは「全体を見る」こと

第6章 考えるとは「まとめて扱う」こと
考えるとは「共通点を探す」こと
具体と抽象
考えるとは「極論する」こと
考えるとは「一言で表現する」こと
考えるとは「経験の限界を知る」こと
考えるとは「具現化する」こと
考えるとは「飛躍する」こと

第7章 「考える」ことの使用上の注意
「孤独」に耐えられる?
悩みが増える?
決断が遅くなる?
使いどころを間違えないこと
他人が信用できなくなる?
他人に嫌われる?

おわりに

[著者]
細谷 功(ほそや・いさお)
ビジネスコンサルタント、著述家
1964年、神奈川県生まれ。東京大学工学部を卒業。東芝を経て日本アーンスト&ヤングコンサルティング(クニエの前身)に入社。2012年より同社コンサルティングフェローに。
ビジネスコンサルティングのみならず、問題解決や思考に関する講演やセミナーを国内外の企業や各種団体、大学などに対して実施している。
著書に『地頭力を鍛える』『まんがでわかる 地頭力を鍛える』『アナロジー思考』(以上、東洋経済新報社)、『「Why型思考」が仕事を変える』(PHPビジネス新書)、『やわらかい頭の作り方』(筑摩書房)などがある。

内容(「BOOK」データベースより)
あなたの眠れる思考回路を起動させる45のレッスン。ベストセラー『地頭力を鍛える』の著者が、AI時代を生き抜くためのスキルを解説。

AIの時代、これから求められるものとは何でしょうか。

AIやクラウドコンピューティングといったICT(情報通信技術)の飛躍的な発展に伴って、「単に多くのことを記憶している」ことの価値が下がり続けています。また、人間の仕事のなかでも単に定期的な仕事だけでなく、これまでは知的な仕事と考えられていた仕事、特に「知識や経験の量で勝負する」仕事は、次々と機械に置き換わってそんな時代に人間がすべきこと、必要とされることは何なのでしょうか?それが「自分の頭で考えること」です。その力を持つことによって、私たちは、より自分らしい人生が送れるようになります。(pp.2-3)

ラムズフェルド元米国国務長官が有名にした「3つの領域」の考え方は非常に重要なものの見方です。

その3つは次の通りです。(pp.58-61)

(1)「知っていると知っていること」
(2)「知らないと知っていること」
(3)「知らないことすら知らないこと」

自分の頭で考えているかのチェックリストとして、次の10項目が挙げられています。(pp.74-75)

【思考回路のチェックリスト】

  1. わからないことは何でもネットで入念に調べる
  2. 常に売れ筋や人気商品を購入する
  3. 「ミスが少ない」ことがプロの絶対的条件である
  4. 目上の人の意見は素直に聞いてそのまま実行する
  5. 規律やマナーを重視する
  6. 準備が周到にできるまでは行動しない
  7. 「好きなようにしていい」といわれると不安に感じる
  8. お金と数字に強い
  9. 常識を身につけていない人は困る
  10. 協調性があり、上司や先輩にかわいがられる

Yesの数が多いほど、「自分の頭で考える」のとは逆の思考回路の傾向が強い人です。7つ以上Yesの場合は、本書はあなたにとって自己否定につながるかもしれません。問題は、むしろ世の中ではこの問題にYesと答える人のほうが正統派で、Noが多い人は少数派の異端児ともみなされることです。つまり「自分の頭で考える」というのは、ある意味で世の中の価値観に背を向けることなのです。

知っていることが強みであるのが知識の世界であるのに対して、知らないことが強みになることがあるのが思考力の世界です。何かについて知っているといううのは、新しいことを学んだり考え出したりするときには障害になることがあります。人間は知っていることをベースにしてしか考えられないために、どうしてもそこにバイアスがかかってしまうからです。バイアスを取り去って考えることのうちで最も難しいのが、この「知っていること」に対するバイアスと言ってもいいでしょう。(pp.78-79)
自分が「正しい」と思っている価値観や常識は、地理的、時間的に極めて限られた、あるいは一定の集団のなかだけで成り立っているものです。それなのに、ヒトはそれを「部分」ではなく「全体」であると勘違いしがちです。個人の経験に基づいた成功談というのは、大抵がこの罠にはまってしまっています。(p.95)

考えている人と考えていない人との違いは、「目に見えないつながり」が見えているかどうかです。「つながり」とは何か。(pp.192-193)

  • 原因と結果をつなぐ(因果関係)
  • 部分と全体をつなぐ(全体俯瞰)
  • 手段と目的をつなぐ(手段と目的の関係)
  • 現在と未来をつなぐ(未来予測)
  • 現在と過去をつなぐ(因果関係)
  • 具体と抽象をつなぐ(具体化と抽象化)
  • 主観と客観をつなぐ(メタ認知)
  • 自分の世界と相手の世界をつなぐ(他社の視点で考える)

このつながりを見えるようにするために、「敢えて意識しないと」そうならない思考回路が求められます。

「自分」→「相手」、「現在」→「将来」、「手段」→「目的」、「根拠」→「結論」というように視点を変えてかんがえることが、「思考の癖」から逃れる方法と書かれています。

以上が、特に私の方で気になったところです。そうでないところは、冒頭の「考えることは〇〇すること」というのをチェックしていただいて、気になるところは本書を手に取られたらと思います。

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