先延ばしは1冊のノートでなくなる


先延ばしは1冊のノートでなくなる

著者:大平信孝

先延ばし(さきのばし、英: procrastination)とは、するべき行動を遅らせることで事態が悪くなると予想される場合ですら、合理的理由無く意図して遅らせる態度、振る舞いのことである。ということですが、これはケリー・マクゴニカル先生の本でも出てきましたし、TEDのプレゼンでも有名なのがありますね。さぁ、その厄介な「先延ばし」ですが、1冊のノートでなくせられるかについて、私なりに精査してきたいと思います。(Inobe.Shion)

「先延ばし」の画像検索結果

内容紹介
【大好評!!!!! 発売2週間で増刷続々!!】

■あなたの「本当にやりたいこと」を先延ばししない方法とは?

あなたの「本当にやりたいこと」を達成する、本気で行動を変えたい人のための、
先延ばしをやめるノート術をこの1冊に濃縮!
自分の本当にやりたい「ぶっとんだ目標」と、確実に行動する「10秒アクション」を
ノートに書くだけのストレスフリーな新習慣。
トップモデルやオリンピック選手も実践! 日本大学の馬術部を優勝にまで導いた
画期的メソッドがついに登場!

■誰でも簡単にできる! 「行動イノベーションノート」の新習慣

仕事に追われ、大切なこと、本当にやりたかったことを先延ばしにしていませんか?

・目の前のことに精一杯で、未来が見えず「やる気になれない」
・日々の雑務に追われ「自分のやりたい仕事に時間を取れない」
・仕事が終わらず残業・休日出勤続きで「成長を感じられない」
・「いつかいつか」と思っていて、「失敗するのが怖くてチャレンジできない」
・そもそも「自分の本当にやりたいこと」がわからない
そんな多くの人の持つ先延ばししがちな悩みが確実に解決できるノート術とは?

ノートに、
1 昨日したことを書いて……
2 昨日したことの感想を書いて……
3 目標実現のために、今日やりたいことを書いて……
4 今日、10秒でできることを書いていく

たったこれだけで、あなたが、実は先延ばししていた「本当にやりたいこと」を実行できるようになるのです!
著者のもっとも効果のあるメソッドがつまった、実践的で簡単にはじめられる本著は、
目標を持って前に進む人や、成長のために日々をがむしゃらに頑張る人にとって、生涯の友となりうる1冊だ!

「本当にやりたいこと」を実行すれば、毎日がこんなにもうまくまわりだす!
ワクワクとやりたい気持ちが止まらなくなる、「行動イノベーションノート」があなたの行動を革新する!

内容(「BOOK」データベースより)
のべ7800人が劇的に人生を変えた行動イノベーションノートで本当にやるべきことを後回ししなくなる。達成したいこともどんどん実現できる。

まずは、『7つの習慣』に出てくる話からです。

「緊急じゃないけれど重要なこと」がまさに先延ばしの対象になる。ついつい後回しにしてしまいがちなものです。たとえば、生産性の高い仕事をするための仕組みづくり、業務のみに青しと改善、人脈作り、後輩の育成や指導、健康管理。専門性を高めるための勉強やキャリアアップのための資格取得。やりたい仕事の計画や準備などです。(p.6)

 

 

これをするためにも、1日の中で“あそび”の時間を作っておかないとなかなかしんどいです。意識的にこの部分をする時間を作るように心掛けている人とそうでない人の違いは、将来的には生産性の面で大きな大きな差となってでてくることでしょう。

そして先延ばしすることによるメリットとデメリットです。こんなふうに言われると腹に落ちますし、著者のつかみ上手っぷりがわかります。

先延ばしのメリット 面倒なこと、気乗りしないこと、厄介なことなど、先延ばしすることで今この瞬間だけは気分よくいられます。不安、恐怖、不快、不愉快、大変な思い、苦労、疲労、面倒などを感じなくてすむわけです。
先延ばしのデメリット ストレスが増える。仕事の未完了が増えると、フラストレーションが蓄積されていきます。
最終的に、いつまでも時間に追われることになる。それは未来の自分へ「今やらなかったツケ」を回しているだけです。

これは良くわかりますよね。ここに加えるとすると、デメリットの方になりますが、「反省」して自己嫌悪・・・ということも一つでしょう。そして追い打ちをかけるように次のように書かれています。

「重要なことの先延ばし」が習慣化してしまうと、負の連鎖がおきます。どんどん取り掛かりが遅くなり、小さな行動でさえ多くの時間を使ってしまうことになります。それは、成長するチャンスをどんどん失っているともいえます。・・・重要なことの先延ばしをすると精神的、肉体的、頭脳的に疲れてしまうのです(pp,10-.11)

そしてそれはどうすればいいのか?

本書で推奨していることは非常にシンプルです。
1.「ぶっとんだ目標」をつくる
2.10秒でできることをノートに書いて実行する

たったこれだけのことを続けるだけであなたは大きく変化し始めます。(pp.14-15)

まずはその「ぶっとんだ目標」についてです。

 

あなたの目指すべき方向がはっきり明確に決まる「ぶっとんだ目標」があったら、あなたはどう変わるでしょうか。ぶっとんだ目標が見つかると、スイッチが入るのです。すると、実現したくなってしまう。日々のちょっとした決断も行動も、目標を実現する方向を、つい目指してしまうのです。つい行動してしまう。だから結果的に、先延ばしも減り、さらに目標も実現します。(p.37)

「ぶっとぶ」・・・なぜなのかというと、

ぶっとんだ目標がないと、未来よりも過去が勝ちます。なぜなら、過去のほうが自分でリアルに経験した分、記憶が鮮明でイメージしやすいからです。今のステージでの努力を積み重ねても、行けるのは今のステージの最先端まで。あなたが先延ばしを撃退するには、ステージを乗り換える必要があります。仕事の質的・レベル的変化をとげるには、どこかで、「ぶっとぶ」必要があります。そのためには、まず、未来にぶっとんでしまえばいいのです。(p.38)

そういえば、イチロー選手にしても大谷君にしても、サッカーの本田選手にしても、幼いころから「ぶっとんだ夢」を持っていたからこそ今があるということになるのでしょう。

 

「ぶっとんだ目標設定」をすると、いい映画を見たときと同じことが起こります。その目標に引き込まれ、未来に引っ張られてしまうのです。そのあと、未来から今に向かってラインを引くイメージで戻ってきます。そうすることで、今の延長線上にはない、「予定」を超えた新しい未来に行くことができます。先延ばしを撃退するのに必要な考え方の一つ目は「ぶっとんだ目標」を持つこと。現在の延長線にラインを引いてもブレークスルーは決して起きません。(pp.38-39)

しっかりとした未来があると次のように考えることができるということです。

先延ばしをせずに、目標を着々と実現する人には共通点があります。それは、未来から逆算的に計画を積み上げている、「逆算思考をしている」ということ。先延ばしせずにうまくいっているときは「積み上げ思考」と「逆算思考」の両方をやっている人が多いのです。これに対して、大事なことを先延ばししているときは、一方通行です。(p.40)
「今ある状態」を基準に考える「積み上げ型」の思考だけだと、どうしても行き詰ってしまうことがあるのです。実は、「今」の延長線上に、あなたが実現したい「未来」があるわけではないのです。今の延長線上にあって実現するのは「予定」だけ。あなたが特に努力しなくても実現することは「目標」ではなく、「予定」です。(pp.41-42)
方法や手段、経験、能力、現実的な制約などはいったん脇において、とにかくあなたが実現したい未来を鮮明にイメージする。そうすることで、今の延長線上にはない、「予定」を超えた新しい未来に行くことができます。(p.42)
先延ばしを撃退するためのもう一つの大切なことは、「逆算思考」です。実現した未来から、逆算するのです。もちろん、現実にする「行動」は積み上げ思考でも、逆算思考でも変わりません。やるべきことは先延ばしせずに、やる必要があります。ただ、逆算思考だと、行動に対するプレッシャーや抵抗が小さくなります。ぶっとんだ目標とそこからの逆算思考。この2つの考え方が身につけば、行動に対するプレッシャーはまったく変わってきます。(p.43)
ぶっとんだ目標設定で、行動スイッチは入るのです。すぐに取り掛かりたくなってしまう。日々のちょっとした決断も行動も、目標を実現する方向を、つい目指してしまうのです。(p.48)

さて、ここからが「ぶっとんだ目標」作りです。その方法が説明されていますが、ここではポイントだけ書き出しましょう。

  1. 夢や目標の素に「ダメ出し」しない
  2. 欲望を思うがままに
  3. 楽しく無責任でいい
  4. まずは、質より量を
  5. 悩みや課題を書き出す

これらによって目標を書き出していきます。しかしそれらは目標でその奥には目的があるはずと著者は言います。

 

目的が明確になると、「本当はどうしたい」というぶっとんだ目標をつくるうえで、より自分の本心があふれ出てくるとともに、目標達成に近づいていく一つひとつの行動を判断、決断するとき、心がブレなくなります。つまり、目的に照らし合わせて、すぎに選び、行動できるようになるのです。(p.88)
目的というのは、その人の価値観に根差したものです。価値観とは、あなたなりの判断基準や行動の指針。あなたが大事にしているものを指します。つまり、あなたが大事にしていることを知ることで、目的は明確になり、目標はさらにブラッシュアップできます。(p.88)

 

そして、著者はその価値観はつぎの3つに分類できるといいます。

▼3つの価値観

1.人とのつながり ・お客様から「ありがとう」と言われる
・チームのみんなでやりとげる
・上司から認められる
・同僚や部下から一目置かれる
・ご縁が広がる
・笑顔が広がる
2.達成感 ・数値目標達成   ・商談成立
・新記録達成    ・資格取得
・企画通過     ・昇進、昇級
3.技術の追求 ・独創性、オリジナリティ
・スキルアップ、技を磨く
・徹底的な探求、極める
・技術開発、研究、改善

この価値観は実におもしろいです。この価値観の違いで、上司と部下の相性を考えると妙にリアリティを感じます。例えば、仕事だと結局は「達成」がすべてなんですが、そのプロセスに「人とのつながり」や「技術」を考えているかどうか。まったくそんなことはどうでもよく、「達成」って人も多いと思いますが、そのあたりの価値観の違いって、仕事を続けていくうえでは意外と大きいようにも思います。(短期のプロジェクトならいいのですが。)

自分の価値観を知り、目的を明確にすることでぶっとんだ目標をよりイメージしやすいものにしましょう。(p.89)

そして、「ぶっとんだ目標」をつぎの6に分類するとのことです。

1.仕事・社会貢献
2.お金・モノ
3.時間
4.人間関係
5.心身の健康
6.学び・趣味

そして、さらにその目標をブラッシュアップするための方法として、つぎの7つが挙げられています。

▼7つの質問

1 目標が実現したら、次はどんなことを実現してみたい?
2 その目標を実現することで、どんな価値を感じたい?
3 絶対失敗しないとしたら、どうしたい?
4 絶対成功するとしたら、どうしたい?
5 もし今日が人生最後の日だとしたら、何を後悔しそう?
そうなりたくないなら本当はどうなっていたらいい?
6 あなたの理想の人だったら、どうしていると思う?
7 ぶっちゃけ、本当はどうしたい?

この上の作業で、まずは今できるレベルで目標を作り切ってしまいましょうということです。さらにさらにブラッシュアップしていったらいいのですから。

さぁ、目標ができた前提でつぎは「行動イノベーションノート」です。日に1ページ、二日で見開き。どんなノートでもよいので、お気に入りのものを選べばいいでしょう。

まずは、先に作った「ぶっとんだ目標」をノートの1ページ目に書くとのことです。目標ページを作る。目標はノートに書くことで、より「客観視」できるようになります。文字化することで、自分自身と対話しやすくなるのです。

書く際のポイントが3つ挙げられています。
1.目標が偏りすぎないように6分野に分類する
2.あなたの価値観の優先順位を確認する
3.象徴する写真を貼るか、絵を描く

毎朝、目標ページを見ることで、目標を育てていけばいいのです。そして、随時、目標を追加したり、修正したりしてバージョンアップしていくのです。つぎに「目標ページ」に描いたイメージを、さらに強くしていく材料を集めてみましょう。(p.108)

さて、次にデイリーページの書き方です。ノート半ページに縦横均等に線を2本引くだけ。それから次の1~6までの手順がありますが、たった3分で終わる習慣です。

 

1 昨日1日の、嬉しかったこと・感謝したいこと・よかったことを3つ、左上に書く。
2 3つ書いてみて、改めて気づいたこと・感じたことを右上に書く。
👉ここまでで1分です。
3 目標ページを10秒眺める。
👉笑顔をつくって見るようにする。今日一日の明るい展望を描いて上を見るようにする。
4 「今日1日、目標実現のために本当はどうしたい?」と自問し、何がしたいかを思いつくままに左下に書く。
👉「何がしたいか」を確認できたら、今日の終わりの理想の状態を想像してください。
5 各やりたいことに対しての10秒アクションを右下に書く。
👉10秒アクションプランを立てましょう。理想の自分に向かて具体的にチャレンジしたいことを書いていきましょう。ここまでで3分です。
6 随時、10秒アクション、またはやりたいことが完了したら赤ペンなどで線を引いて消していく。
実は、私自身は寝る前にも行動イノベーションノートを書いています。寝る前に目標を再インストールするようにしているのです。脳というのは眠らないので、睡眠直前の状態、イメージを繰り返し再生するという特性があります。つまり寝る前に行動イノベーションノートを書けば、眠っている間も目標達成に近づいているといっても過言ではないのです。(p.132)

これよくわかります。学生時代に読んで印象に残っている本があるのですが、それにも書いてました。もう絶版なんですが、これホントに印象に残ってます。

睡眠の前後は脳科学の世界では、ゴールデンタイムと呼ばれています。寝ている間にも脳が勝手に目標実現に向けて動いてくれているので、朝起きた時に、新しいアイデアが浮かぶことが増えるでしょう。(p.133)

そして、具体的な3名のデイリーページが書かれていますので、本文をご確認ください。

とはいえ、なかなか・・・特に10秒アクションができなくなる恐れがあるので、その対応策です。

日々の業務に追われると、なかなかノートに書いた理想通りに進まないことも多くあります。そういうことが続くと、「中途半端感や焦りばかり増えるくらいなら、やらないほうがまし」と、人は「あきらめモード」に切り替わってしまいがちです。そうなる前に、職場で、短時間で気持ちを切り替え、行動イノベーションをリスタートする「きっかけ」となるメソッドを紹介します。(pp.188-189)
1.なかなか着手できない場合、あえて2つのタイムリミットを作る
「今日いつから始めるか」:スタートライン
「今日のいつまでにやるか」:デッドライン
👉「いつ始めるか」というスタートラインを決めるだけで、なかなか着手できないモヤモヤ感から一度抜け出すこともできます。

2.1分でも「1人になれる時間」をつくる
バタバタして余裕がないときほど、「1人になれる時間づくり」を心がけましょう。

3.「〇〇する」という10秒アクションメモを付箋に書いてパソコンなどに貼っておく
都度、「自分が本当にやりたいこと」を目にできるようにしておくことで、緩んでいた気持ちを適度に立て直すことができます。

4.資料を眺める
仕事を終わらせると考えるよりも、仕事をスタートさせる「とっかかり」をつくるのがポイントです。

5.結果目標ではなく、行動目標にフォーカスする
ハードルをグッと下げて、結果ではなく行動にフォーカスして気軽に取り組んでみてください。

行動イノベーションノートを使い始めて、短時間で先延ばし撃退に成功する人には共通点があります。それは、小さな変化に気づいているということ。行動イノベーションノートを続けていて変わらない人はいません。ただ、小さい変化に「気づけるか」「気づけないか」それだけなのです。(p.197)

ちょうどこれって、名前も似てますが、「モーニング・ページ」をさらにフォーマット化したようなものに感じました。

モーニング・ページについてはこちらをご覧ください。実は私は、たまに朝からドタバタでできないこともあるのですが、大体書いてます。これにちょうど今日やることリストを加えようと思っていたのですが、この4分割のデイリーページ・フォーマットも含めて、再考してみようと思います。

実は私もこのブログにも書いてましたが、モーニング・ページの時もこの著者が言っているような「小さな変化」があって感じています。少しマンネリ化してきたので、いろいろと自分なりにバージョンアップしているのですが、今回のこの著作の情報はその完成形に近づいたような感じがしています。モーニング・ページは読み返さないし、人にも見せないものなので、内容は見せられませんが、自分なりに仕上げたものを年内にでも発表したいと思いますので、どうぞご期待ください。

あと目標ページには、先日読んだ『2030年ジャック・アタリの未来予測』にありましたこの10の段階を盛り込みたいと思います。

  1. 自分の死は不可避だと自覚せよ
  2. 自己を尊重しろ、自分自身のことを真剣に考えろ
  3. 変わらない自分を見つけろ
  4. 他者が行おうとすること、そして世界の行方について、絶えず熟考しながら自分自身の意見をまとめろ
  5. 自分の幸福は他者の幸福に依存していることを自覚せよ
  6. 複数の人生を同時かつ継続的に送る準備をせよ
  7. 危惧、脅威、落胆、批判、失敗に対する抵抗力をつけろ
  8. 不可能なことはないと思え
  9. 実行に移す
  10. 最後に、世界のためにも行動する準備をせよ

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