著者:伊藤 智義,下馬場 朋禄
なにかイベントでホログラフィを使って何かできないものかと考え、どこまで進んでいるのか・・・まずそれを把握しようと思い、手に取りました。スターウォーズのオビワンケノービのイメージなのですが、、 |
内容紹介 ホログラフィは夢のある技術である。3次元テレビ、ホログラフィックメモリなど、多くの可能性を秘めている。 コンピュータを利用したホログラフィ研究の「いま」を知り、「これから」を切り拓くための一冊。こころ躍るコラム「STORY」が面白い!【「まえがき」より】 1990 年頃から,ホログラフィにコンピュータ技術が加わって,研究のスタイルが大きく変わっていく.それまでの光学技術に基盤をおいたホログラフィ研究が第一世代だとすると,コンピュータ技術に基盤をおくホログラフィ研究は第二世代にあたる. 本書の特徴は,これまでのホログラフィ入門書が第一世代の研究者によるものだったのに対して,第二世代の研究者の視点による解説書になっていることである. ホログラフィは,コンピュータ技術によって,静止画から動画へと可能性を広げていった. 3 次元テレビや 3 次元顕微鏡,レンズを使わないプロジェクタ,ホログラフィックメモリなど,多くの可能性を示している.ただし,ホログラフィのもつ情報量が膨大なために,実用技術への障壁は依然として高い. 1990 年代,「ホログラフィによる 3 次元テレビの実用化は今後 20 年を要する」といわれた.ところが, 20 年余りが過ぎた今日でも「実用化には 20 年を要する」といわれている.困難ではあるが,夢のある技術でもある. 【おもな内容】 著者について |
今日、ホログラフィといえば立体写真の代名詞になっている。メガネなどの特殊な装置を必要とせず、3次元情報をそのまま記録・再生できる技術であり、究極の立体映像技術といわれる。しかし、ホログラフィは、もともとは3次元映像のためではなく、電子顕微鏡の精度を上げる目的で発明されたものだった。(p.14) |
ホログラフィの技術的背景などが詳しく説明されていました。なかなか専門家でないと分からなさそうなところもあり、そこまで求めていないので、「Story」と題されたコラムだけ目を通させていただきました。
冒頭のように元々は電子顕微鏡の精度を上げるという目的だったようですが、技術的な背景が追いついておらず、なかなか理論通りにはならずに、歴史からも忘れられては浮上し、また忘れられてというような経緯を進んだようです。
ですが、これだけコンピュータの性能も上がってきて、進化を遂げていっているようです。
早く、キャシャーンのお母さんや、スターウォーズのオビワンやレイア姫のようなのができてほしいを願っています。