新・独学術――外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法

新・独学術――外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法

著者:侍留 啓介・・・

このサブタイトル「外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法」はいったいどんなものなのでしょう。一般ピープルでも学ぶことができる代物か、それともマッキンゼー出身の著者だからこそなのでしょうか。そのあたり、見させていただきたいと思います。

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内容紹介
■大反響! 話題沸騰につき続々大重版!
■佐藤優氏絶賛!
「ビジネスパーソンにとって本当に役に立つ最良の参考書。
一段階上のキャリアを望む人は必読」思考力・論理力・知識力・英語力・議論力……
知的パフォーマンスを最大化するために
現代のビジネスパーソンが頭に入れるべきことのすべて。シカゴ大学でMBAを取得し、その後マッキンゼーで活躍するなど、
インプット、アウトプットの流れの速い環境で働き続けてきた著者が、
ビジネスの第一線で戦うために実践してきた方法とは?

▼「具体と抽象の往復」で仕事の質を上げる
▼「ビジネス分析のセンス」を対比で養う
▼「似たようなもの」の差を見抜く
▼「経済思想」をキャリアに生かす
▼「ファクト」を押さえるスキルを上げる
▼「最重要の20%」を頭に叩き込む
▼「バイアス」を外して本質をつかむ
▼「句動詞」で英語力を一気に上げる
▼「難解な概念」を簡単な問題で理解する
▼「幅広い知識」を効率よく頭に入れる
▼「そもそもの視点」で思考のオリジナリティを磨く
▼「経済ニュース」からビジネスチャンスを見出す

ただ漫然と本や資料を読むのではなく、
ビジネスで結果を上げるために重要な知識を
ピンポイントで集中的に頭に入れ、
プレゼンや議論等で役に立つ論理力を大きく伸ばす方法について
何をどのように何回読むかといったところまで、
手取り足取り実践的に指南する、まったく新しい「独学術」。

ますます流れの加速していくビジネスの世界で、
能力を確実に向上させながら成果を上げていきたい
ビジネスパーソンにとって貴重な一冊になるはずだ。

内容(「BOOK」データベースより)
思考力・論理力・知識力・英語力・議論力…要求水準の高いビジネスの現場で優れたパフォーマンスを実現するための最も効果的な方法。

 

ビジネスパーソンとしてパフォーマンスを上げるためには知識量を増やし、論理力を磨く。MBAホルダーやマッキンゼーなどのコンサル経験者はこの磨き方を教えられると。

そして筆者はそれを身につける効率的な方法として「大学受験用の教材」を掲げています。

海外のプロフェッショナルと比べて、日本のビジネスパーソンが明らかに劣っている点があります。それは「学習量」です。知識のインプットと論理トレーニングの量において、海外のプロフェッショナルと日本のビジネスパーソンとでは大きな差があるのです。(p.19)

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●おススメ教材
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これをこなすだけで、経済史もミクロ経済学もマクロ経済学も全体像を俯瞰できるとのこと。(p.33)

大学受験用の教材を使うメリットは、たんに効率的に俯瞰できるということだけではありません。最も重要な価値は、「参考書には問題と答えがある」ということです。(p.33)

●おススメ教材
[amazonjs asin=”4877256113″ locale=”JP” title=”ことばはちからダ!現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20 (河合塾SERIES)”]

 

この1冊を読んでおくだけでも、哲学や評論を読む際の理解レベルをかなり深めることができるはずです。(p.35)

大学受験の参考書のメリット(p.37)
①知識を効率的かつ網羅的に学習できる
②問題を解くことによって、正しい答えを導くスキルを身につけられる
③質が高いのに、費用が安く済む

この②はなるほどですね。単なるインプットだけでなく、「問いが発せられた」状態からになりますが、その答えという因果関係がきっちりしたなかで知識の定着力も違うでしょうね。

●おススメ教材(倫理)
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●おススメ教材(小論文、ロジカルシンキング)
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●おススメ教材(英語)
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知識には2つの種類があります。
言葉で内容を説明できる「宣言的知識」と、もう一つは言葉では説明できない「手続き的知識」というものです。この2つはそれぞれ学び方が違ってくるので、その違いをきちんと理解することが独学の前提となります。(p.204)

「宣言的知識」:政治・経済知識のように用語や概念を言葉で説明できる知識のこと。単に「知っているかどうか」だけなので、目を動かして理解できれば習得できる。

「手続き知識」は、身体に染み込まなければものにならない知識です。小論文の書き方や英語のリスニングなど、繰り返しの訓練によって身に染み込ませるしかないもの。

それぞれ、次のように学ぶのがおすすめです。(p.205)
①「目を動かすもの」(宣言的知識)は週末に1科目ずつやる
②「手を動かすもの」(手続き的知識)は5分でいいから毎日やる

「目を動かすもの」、つまり「宣言的知識」のように知識を詰め込む学習は、一気呵成に行ったほうがよいでしょう。・・・「一気呵成」に行う集中力を維持できるかどうか、これは問題。たとえば、参考書だけを持って、一日中カフェにこもるとか、非日常の空間で、コストを払ってでも集中するのがよいとのこと。

「手を動かすもの」、つまり「手続き的知識」を身につける学習は、5分でいいので必ず毎日することがおすすめ。こうした毎日しなくてはいけない学習は、放っておくとしなくなるので、日常のルーティンに織り込むことが大切です。英語のリスニングであれば「通期のバスでディクテーションをする」、現代文の問題なら「風呂に浸かっているいるあいだに1題解く」など、日常のルーティンに紐づけるのです。

仕事をしながら独学をするには、毎日の生活において時間効率を高めていくなどして学習する時間を確保することが必要になってきます。忙しい中でも時間をつくるには、次の3つの方法があります。(p.209)
①「無駄な時間」を使わない
②見るのも話すのも「倍速」にする
③頭を「並列」に使う
人はどういう相手に対して「あの人は賢い」「賢そうだ」と瞬時に感じるのでしょうか。マッキンゼーをはじめ、多くのすぐれたビジネスパーソンを見て私が感じることは、次の3つに集約されます。(p.221)
①空気を読まない
②「そもそも」を語れる
③一言でまとめられる

 

①空気を読まない
相手にとって説得力のある反論ができるという意味。
質の高い反論をするために、あえて空気を読まない覚悟が重要。

②「そもそも」を語れる
適切なタイミングで「そもそも」を使うと、議論をしているメンバーに新しい気付きや視点を与えられます。「そもそも」の観点で一歩引きさがることで、視野の広い世界観で問題をとらえることができるのです。

③一言でまとめられる
議論において、一言にまとめるのはじつに価値の高いことです。問題の本質がはっきりするので、その後の論議をより実りのあるものにできます。

 

マッキンゼーの人たちは、「私はそうは思いません」「そもそもの話」「一言でいうと」と口癖のように言っています。とくに彼らは、何かというと「私はそうは思いません」と言います。これは何も偏屈な人たちが集まっているというわけではなく、「反対・反論するのは義務である」という意識が共有されているからです。(p.231)
一瞬で「この人は賢い」と思わせる人がいる一方で、少し話ただけで「この人はダメだな」と人に思わせてしまう残念な人もいます。人にそのように思わせてしまう特徴には、次のようなものがあります。(pp.233-234)
①批判を恐れる
②会議で黙っている
③「難しい」と「わからない」を連発する

ハーバード大学の入試の論文のようなもののようです。
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なかなか使えそうなアイデア、たくさんありました。皆さんもご参考にされてはいかがでしょうか。

 

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