脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方
著者:ジョン J. レイティ,エリック ヘイガーマン
内容紹介 人間の脳は走りながら進化した。 脳と気持ちが劇的に変わる脳科学からの運動指南。 空前の脳ブームとランニング・ブームを結ぶ待望の書! 「この10年、脳についてたくさんの本を読んできたけれど、本書はもっとも役に立つ1冊だ」 アメリカ・イリノイ州のとある学区では、朝の授業の前に「0時間体育」の試みを始めたところ、参加する生徒の成績が上がりました。しかも、0時間目の直後に受けた1時間目の教科にとくに顕著な効果が現れたのです。その理由は──予想もしなかった運動と脳の関係にありました。 出版社からのコメント 「脳を活かす~」式の本が巷に溢れていますが、最新の脳科学が証明する身も蓋もない事実はズバリ──「運動すれば脳はよくなる」のです! しかもさまざまな面で。運動は、体のためよりもまず第一に脳のため。これは、あなたの人生を変える一冊です! |
★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯]
[目的・質問]
[分類] 498:衛生学. 公衆衛生. 予防医学
運動すると気分がすっきりすることはだれでも知っている。けれども、なぜそうなるのかわかっている人はほとんどいない。ストレスが解消されるから、筋肉の緊張がやわらぐから、あるいは、脳内物質のエンドルフィンが増えるから―たいていの人はそんなふうに考えている。でも本当は、運動で爽快な気分になるのは、心臓から血液がさかんに送り出され、脳がベストの状態になるからなのだ。わたしに言わせれば、運動が脳にもたらすそのような効果は、体への効果よりはるかに重要で、魅力的だ。筋力や心肺機能を高めることは、むしろ運動の副次効果にすぎない。わたしはよく患者に、運動をするのは、脳を育ててよい状態に保つためだと話している。(p.8) |
歩く以上に複雑な運動技能はすべて、学ばなければ身につかないため、どれも脳を刺激する。初めは少々ぎこちなくて格好悪くても、小脳と大脳基底核と前頭前野をつないでいる回路がスムーズに流れるようになるにつれて、動きは正確になっていく。何度も繰り返すことでニューロンの軸索の周りの髄鞘も厚くなっていき、信号の質や伝達速度が向上し、回路はより効率的になる。(p.71) |
現代人はかつての人類よりずっと生き延びやすくなったのに、むしろより強いストレスを感じがちだという進化のパラドックスにすべては帰着する。祖先と比べてほとんど体を動かしていないことが、その矛盾をますます深刻なものにする。ストレスが多ければ多いほど、脳をスムーズに活動させるには体を動かす必要があるということを、是非覚えておいてほしい。(p.108) |
以下、訳者あとがきから抜粋します。
どうして脳にとって運動がそれほどまでに大切なのでしょう。レイティは人類の進化の過程にさかのぼって理由を述べます―人間の脳が発達したのは、厳しい環境で獲物を追い、巧みに捕らえ、生き延びていくためだった。私たちの遺伝子には狩猟採集の行動様式がしっかり組み込まれている。従って、その活動をやめてしまうと、10万年以上にわたって調整されてきたデリケートな生物学的バランスを壊すことになるのだ、と。(p.343) |
よくバラエティなどで紹介される話なので、再確認したという感じです。まぁ、運動しないといけませんよねぇ。全くしてないんで、気を付けたいと思います。何か気軽にできる方法などあれば、教えてください。
よろしくお願いいたします。