声を鍛える
― 話しの説得力を劇的に高める声まねトレーニング CD付き
著者:渡辺知明
内容紹介 なぜあの人はあいさつ一声で信頼を得られるのか? 簡単なのに効果バツグン! 基本編 応用編
この本のトレーニングから得られる成果は…… 【著者コメント】 |
★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯]
[目的・質問]
[分類] 809.2:話し方,発声,表情,身振り
生きたコトバの4原則というものがあります。(p.2) ①正しく、 ②わかりやすく、 ③切れ味よく、 ④ふさわしく |
世間には力強い声で堂々と自信をもって話せる人がいます。その人の声をちょっと聞いただけで、ハッと惹きつけられてしまいます。テレビショッピングの宣伝をするベテランです。その魅力はどこにあるのでしょうか。それは鍛えられた声の魅力です。その人は、「ぜひこの品物を買ってもらいたいという強い思いが声になるのだ」と語っています。力強い声は思いの強さも表現しているのです。声というものは、心と体とが一体になった動きの結果なのです。(p.3) |
まえがきの最後にことばの訓練のためのスローガンを挙げておきます。(p.3) ・実行が実力を生む ・ことばの力は生きる力 ・声は一生磨き続けるもの |
このあたりは納得です。以前、上司にとあるプレゼン・・・あまりやりたくなかったのですが、上から降りてきて作った資料の説明だったのですが、全然パワーがないと叱られた時がありました。確かに「思い」もないなかでの発表だったので、そういう声にしかなってなかったのでしょう。
それから数年たって、講演をさせていただく機会が何度かありましたが、その立場を経験して、「聞く側」から「話す側」、「話す側」から「聞く側」の両面を考えられるようになったとき、「声のパワー」の大事さを感じました。
コトバの4原則と発生のポイント
原則 | 目標 | 内容 |
①正しく | 自然で合理的でムリのない声 | 正しい姿勢、からだも楽でのども枯れない、口元を引き締める、状態をゆるめる、口元の引き締めによって方から腰まで動きが連動する。 |
②わかりやすく | 自らの声を意識しつつ聞き手の理解しやすさを目指す声 | ①自分が聞いて音を区別できる発声(ダレニ、ナニガ)を基本として、②相手にその声がどう聞こえるのか意識する |
③切れ味よく | 強弱・高低・声質の変化ある声 | リズムと強弱イントネーション、アクセントとプロミネンス、声の切り換え(①強弱、②ウラ声と地声、③鼻声と口声)による多彩さ |
ふさわしく | トキ(時間)・トコロ(空間)・情況(空気)に応じた声 | 声の環境、場(広い、せまい)、対人関係(一人、数人、大勢)、明るい声・暗い声、悲喜、哀楽、声の表現による距離感(ここ、そこ、あそこ) |
このあと、いろいろな音を出す訓練があるのですが、私には何より、「思い」の表現がいうところが響きました。思いは音になると思いますので、しっかりと伝えるための思いを腹に落としていけば、伝えるための「声」として、話が届き、結果として、「伝わって」いくのではないかと、思いました。