声を鍛える

おき声を鍛える 話しの説得力を劇的に高める声まねトレーニング CD付き

声を鍛える
― 話しの説得力を劇的に高める声まねトレーニング CD付き
著者:渡辺知明

内容紹介
なぜあの人はあいさつ一声で信頼を得られるのか?

簡単なのに効果バツグン!
楽しくてクセになる!
イヌ、カラス、ネコ、ヒツジ、お経など
「声まね」の課題をこなすだけで
強く安定した声が出せるようになります。

基本編
1 声の力から自信が生まれる:声を鍛える目標とは?
2 声まねの意義と効果:声まねから学ぶもの
3 発声のための姿勢:腰かけた姿勢と立った姿勢
4 発声の基本要素:1息・2のど・3舌・4口・5空気
5 息声の発声:プーッ、シーッ、ハーッ
6 地声とウラ声の発声:低い声から高い声まで
7 口声と鼻声の発声:声のやわらかさをつくる
8 お祭りのかけ声:声の強弱を表現する
9 声力と上体の沈み込み:腹力12段階の目やす

応用編
1 イヌの声:上体の落とし込みのリズムづくり
2 カラスの声:遠くに響くウラ声をつくる
3 ネコの声:「ネコのど声」の基本をつくる
4 ヒツジの声:低い鼻声で声をふるわせる
5 お経の声:鼻に響く落ち着いた声を味わう
6 太鼓の音:腹に響く太い声を出す
7 エンジンの音:声を段階的に強めていく
8 ヘリコプターの音:唇ではじくとともに舌を動かす
9 プロペラ飛行機の音:ゆったりと重い響きの声をつくる
10 救急車のサイレン:ウラ声で高低の変化をつける
11 蚊が飛んでいる音:最高音のウラ声に挑戦する
12 ネコの感情表現:声だけで気持を表現する
13 あいさつの発声:声の力を生活に生かそう!

 

この本のトレーニングから得られる成果は……
・声を出すのが苦にならない。
・息切れしないで声が出せる。
・自信を持って声が出せる。
・声だけで感情が表現できる。
・長時間声を出しても疲れない。
・その場に応じた声が出せる。
・あいさつ一声で人を引き付ける。
・声がふるえずに話しができる。
・落ち着いた声で話しができる。
・声に変化をつけて話せる。
・メリハリのある話しができる。
・説得力のある話しができる。
・話しをしながら考えられる。
・話しの中身が分かる声になる。
・人の声から感情がよみとれる。
などなど。

【著者コメント】
この本の発声法は、すべての人に共通する声の出し方の訓練です。だれでも今すぐ、
ひとりで簡単に始められます。これまでの発声法は、歌や演劇に限定された技術訓練でしたが、
声まねトレーニングは、日常の話し方から歌や演技にいたるまですべてに有効な方法です。
これまで私は40年間、声で文学作品を表現する研究と実践を続けてきました。
5年前に刊行した『朗読の教科書』(2012)「第2章姿勢・発声・発音」の内容をより具体的に
分かりやすくしました。人間の声は、動物の声から進化して発展しました。
声まねは人間の声の原点なのです。

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯]
[目的・質問]
[分類] 809.2:話し方,発声,表情,身振り

 

生きたコトバの4原則というものがあります。(p.2)
①正しく、
②わかりやすく、
③切れ味よく、
④ふさわしく
世間には力強い声で堂々と自信をもって話せる人がいます。その人の声をちょっと聞いただけで、ハッと惹きつけられてしまいます。テレビショッピングの宣伝をするベテランです。その魅力はどこにあるのでしょうか。それは鍛えられた声の魅力です。その人は、「ぜひこの品物を買ってもらいたいという強い思いが声になるのだ」と語っています。力強い声は思いの強さも表現しているのです。声というものは、心と体とが一体になった動きの結果なのです。(p.3)
まえがきの最後にことばの訓練のためのスローガンを挙げておきます。(p.3)
・実行が実力を生む
・ことばの力は生きる力
・声は一生磨き続けるもの

このあたりは納得です。以前、上司にとあるプレゼン・・・あまりやりたくなかったのですが、上から降りてきて作った資料の説明だったのですが、全然パワーがないと叱られた時がありました。確かに「思い」もないなかでの発表だったので、そういう声にしかなってなかったのでしょう。

それから数年たって、講演をさせていただく機会が何度かありましたが、その立場を経験して、「聞く側」から「話す側」、「話す側」から「聞く側」の両面を考えられるようになったとき、「声のパワー」の大事さを感じました。

コトバの4原則と発生のポイント

原則 目標 内容
①正しく 自然で合理的でムリのない声 正しい姿勢、からだも楽でのども枯れない、口元を引き締める、状態をゆるめる、口元の引き締めによって方から腰まで動きが連動する。
②わかりやすく 自らの声を意識しつつ聞き手の理解しやすさを目指す声 ①自分が聞いて音を区別できる発声(ダレニ、ナニガ)を基本として、②相手にその声がどう聞こえるのか意識する
③切れ味よく 強弱・高低・声質の変化ある声 リズムと強弱イントネーション、アクセントとプロミネンス、声の切り換え(①強弱、②ウラ声と地声、③鼻声と口声)による多彩さ
ふさわしく トキ(時間)・トコロ(空間)・情況(空気)に応じた声 声の環境、場(広い、せまい)、対人関係(一人、数人、大勢)、明るい声・暗い声、悲喜、哀楽、声の表現による距離感(ここ、そこ、あそこ)

このあと、いろいろな音を出す訓練があるのですが、私には何より、「思い」の表現がいうところが響きました。思いは音になると思いますので、しっかりと伝えるための思いを腹に落としていけば、伝えるための「声」として、話が届き、結果として、「伝わって」いくのではないかと、思いました。

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