新版 アライアンス戦略論

新版 アライアンス戦略論

新版 アライアンス戦略論
著者:安田 洋史

内容紹介
企業提携の最前線複雑さを増す競争環境において、企業の求めるアライアンス戦略は多様化している。企業の競争力を高めるためのアライアンス戦略とは何か。 「理論」と「実践」を両輪に、いま注目されるアライアンス研究の最新成果と実務上のポイントをまとめたアライアンス論の決定版。

内容(「BOOK」データベースより)
企業提携論の決定版。M&Aとの有効な使い分け、経営学における定義と理論分析、最新事例から、ガバナンス設計、パートナー選定、条件交渉、契約締結、終結、評価まで。「理論」と「実践」を両輪に、アライアンス研究の最新成果と実務上のポイントを完全網羅。

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] パートナー? アライアンス? M&A?どういう位置関係なのか、しっかり血肉にしたいと思います。
[目的・質問] アライアンスの解釈、しっかりしたいと思います。
[分類] 335.5:企業集中[企業結合].独占, 独占企業

 

カルロス・ゴーン氏はインタビューに答えて次のように述べている。「新体制に移行することで、日本企業である日産とフランス企業であるルノーの、それぞれの企業文化と独自性を維持しながら、統合と同とのメリットを得ることができるようになる。」ここで、ゴーン氏の言葉にある「それぞれの企業文化と独自性を維持しながら」という点に、なぜ今アライアンスなのかに対する1つの答えが示されている。様々な国の多様な企業文化をもつ企業が、多様な能力を持ち寄って連携する。そこからいかにシナジー(相乗効果)を生み出すかが勝負となる。その際に、それぞれがもつこの多様性を、存分に活用できる仕組みがアライアンスなのである。確かにM&Aによって組織を一体化した方が、ガバナンスが徹底され、より効率的な運営ができるかもしれない。しかし、多様なものが1つになることは容易ではない。そもそも異なる企業文化をどちらか一方に統一したり、足して2で割ったりすることなどできない。それぞれの独自性が失われれば、せっかくの多様な能力から生まれるはずのシナジーも損なわれる。(p.4)
ゴーン氏はこれら様々な国のパートナーとのアライアンスから成果を生み出す秘訣は、企業のもつ「共感力」にあると言っている。周りの意見に流されるのではなく、自分の軸を持ちつつ、かつ相手との距離感や違いを理解する。そしてお互いの多様性を尊重し、活用し、成果に繋げていく力である。(p.4)
各社はアライアンスと同様、M&Amo数多く行っている。必要な経営資源を社内で自ら育成する、すなわち内部成長を選ぶ事業もあるであろう。事業の位置づけに応じて、経営環境に応じて、あるいはパートナーとの関係に応じて、これらの戦略は使い分けられているはずである。(p.8)
アライアンスの対象となるのは、自社の外にあるあらゆる経営資源である。その範囲は限りなく広く、それを活用することで企業の活動範囲は大きく広がる。激しく変化する経営環境の中で、アライアンスは企業に幅広い経営の選択肢を提供する。アライアンスをいかにうまく操るか、その巧拙が企業の競争力を左右すると言っても過言ではない。(p.9)

冒頭のアライアンスの定義のところを書き抜きました。まだまだ学ぶべきところが書かれています。教科書にも使われているということで、非常に整理されていて、わかりやすいです。

また折を見て、読み返しながら知識を定着していきたいと思います。

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