たった一言でいい流れをつくる 「あいさつ」の魔法


たった一言でいい流れをつくる 「あいさつ」の魔法

たった一言でいい流れをつくる 「あいさつ」の魔法
著者:三上ナナエ

内容紹介
「あいさつ」ひとつであなたのイメージは大きく変わります! 。

あいさつには、お金も大きな手間も一切かかりません。
人にあいさつする機会は、誰にでも平等に毎日何回もあります。

当たり前で手軽で、でも軽視してつい忘れてしまいがちな「あいさつ」を、
少し意識して続けるだけで、あなたの人生が変わる魔法がかかるんです。

すべてのコミュニケーションのきっかけである「あいさつ」の基本を
元ANAのCAで人気マナー講師の著者がわかりやすく解説!

仕事も人間関係もうまくいく37の「あいさつ」のコツ

目次

第1章 なぜ、一流の人はあいさつを大事にするのか?
◆先のあいさつは敵意を和らげる
◆あいさつをしない人は「損」をしている
◆なぜ、あいさつを躊躇してしまうのか
◆あいさつをしない人を気にしない

第2章 人生を変える「あいさつ」の基本
◆あいさつに違いを生むプラスαの言葉
◆返事が返ってくる声の出し方
◆仕事で使えるあいさつプラスα
◆会釈は相手を選ばない

第3章 最低限押さえておきたい「あいさつ」の守
◆メールでも温かみが伝わるコツ
◆あいさつは味方を増やす
◆新任のあいさつで一番大切なこと
◆声を出すことで心と体を整える
◆電話は配慮のあいさつから始める

第4章 1ランク上の人間関係をつくる「あいさつ」の破
◆オフィス内で好感度を上げるあいさつ
◆あいさつは「ありがとう」から始める
◆気まずい関係はあいさつで修復
◆「ありがとうございます」と「ました」の違い

第5章 一瞬で場の空気を変える「あいさつ」の離
◆動作と形を意識する最高のお辞儀
◆相手を気持ちよくさせるあいさつの演出
◆距離を近くも遠くもする名刺交換
◆好感をもたれる目線の配り方 など

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] 会社でも挨拶の仕方で好感のもてる人、もったいない人、いろいろといます・・・悪い挨拶はわかってるつもりですが、良い挨拶とは?
[目的・質問] 良い挨拶を学びたいと思います。
[分類] 336.4:人事管理. 労務管理. 人間関係. ビジネスマナー. 提案制度

 

著者は、元ANAのCAさん。以前もCAさんのマナー本を読んだ記憶がありますが、いろいろと気づきが多かったのを覚えています。改めて、自分自身のマナー、見直したいと思います。

働きかけにはプラスとマイナスがあります。たとえばプラスの働きかけの例として、
 あいさつ、声掛け、ほほえみ、励まし、慰め、うなずき
またマイナスの働きかけのれいとしては、
 非難、皮肉、舌打ち、嘲笑い、疑い、悪口
などがあります。
このプラスの働きかけがたくさん生まれると、当然ながら人間関係も良くなっていくわけですが、ここで大事なポイントは、「働きかけはまず自分から」という意識。自分から何もせずに待っていても、なかなかプラスの働きかけをためることはできません。まずは自分から先にプラスの働きかけを相手に発する。そうすると、相手が返してくれてそれが自分の中にたまっていくという好循環gな生まれるのです。(pp.17-18)

どうせするなら、先手必勝。肩書の上下も関係なく、自分から挨拶していきたいものです。

 

あいさつをする際に相手をよく見て声を掛けます。心遣いの言葉を付け足すことで、「がんばるぞ」という気持ちにさせられたり、清々しい気持ちになったりします。まさにこれはプラスの働きかけ。プラスの働きかけを受け取ると、自分も誰かにプラスの働きかけをしたくなるので、より明るく積極的なあいさつが自然にできたりします。(pp.18-19)

ひと言、添える。簡単そうで難しいですが、心掛けたいと思います。

 

あいさつは誰でもできるけれど、相手の心に自然に残るようにできているかと言ったらそうでもないもの。だからこそ、あいさつの力というものを認識して、そして意識的にあいさつをし続けることで、あいさつを疎かにしている人とは大きな差がつきます。(p.24)

「きちんとしたあいさつをし続ける」、これは非常に大事です。

ギュウギュウの満員電車やエレベーターに乗るときも、無言で体をすり合わせるより、「ごめんなさい」「すみません」とちょっと声に出して近づくだけで相手の防御しようとする空気が和らぐものです。
ちょっと声に出す、先に声を掛ける、先にあいさつをする
そんなちょっとした行為が、空気を和らげ、不快な思いをしなくて済んだり、場合によっては身を守ることにもつながったりするんですね。(p.28)

先にも書きましたが、先手必勝です。

 

あいさつをすることによるメリットはたくさんありますが、実はしないことによるデメリットはそれ以上にあることを知っておくとよいでしょう。特に職場では、あいさつをしないと知らない間にこんな評価を受けている可能性があります。

  • 常識がないんだな
  • 消極的だな
  • 空気を読まないんだな
  • 甘やかされてきたのかな
  • 気配りができないんだな
  • 立場が分かってないんだな
  • 何も考えてないんだな

あいさつは「私はあなたに敵意はありませんよ」、ということを表明する意図から生まれたとも言われています。もともとは相手の、そして自分の恐怖心、警戒心を解くための役割を持っています。

相手はあいさつをしない人に対して、悪気はないんだろうなと好意的には見てくれません。行動だけを見て評価をします。・・・指摘をしてくれないから気づけない。気づかないうちにどんどん評価を下げている。もしあなたがあいさつを十分していないというのであれば、それはかなり損をしている可能性が高いです。とってももったいないことですね。あいさつをすることに、何の「損」もありません。しかしあいさつをしないことでの「損」はたくさんあります。(pp.29-31)

迷ったら、自分からあいさつをしておいて、本当に損はありません。また笑顔でのあいさつ、相手の心に届くあいさつというのができたら最高です。

 

躊躇してあいさつしないでいると、ずっとモヤモヤが残ったりするんですよね。「相手は不快に思ったんじゃないか?」とか「私がその人を軽く見ていると思わせてしまったんじゃないか」などと、どこかすっきりしないものが残ったりすることもあるんですね。では、いちいち躊躇しないであいさつができるような考え方をもつためにはどうしたらいいんでしょう。私は最近こんなふうに思っています。「別にあいさつに見返りは求めない、あわよくば返事があると嬉しいな」そうすると躊躇せずあいさつできるんです。(pp.38-39)

ホントに「損」はないので、先手必勝で躊躇せずにあいさつを笑顔でやり続けたいです。

 

あいさつでその会社のイメージは確実に決まります。そして職場ももちろん活性化していきます。「あいさつをしていない誰か」に意識を向けるのではなく、自分自身に意識を向けること、周りは関係ない。「ただただ、いつでも気持ちよくあいさつができる自分であること」が大事なんです。(p.42)
行動、習慣の見本を見せてあげること。強制するのではなく、まず自らがやり続けることで、徐々に定着していくのです。・・・あくまでも、自分が相手を気持ち良くするために、自分が気持ちよくあるために、あいさつをし続ける。そうすると「なんかいい感じだな」とそのいい空気感に、周りも次第に呼応してきます。(pp.43-45)
個人戦ではなくチームで成果を出す、ベースとなるものがあいさつなのです。長期的に見ると、あいさつのない組織は、確実に互いの関係性がギスギスし、ちょっとした会話が交わされなくなっていく傾向があります。その結果、社内に協力し合う雰囲気は生まれず、またほんの少し確認しておけば防げるはずのミスに気付かず大きなトラブルに発展してしまうというようなことが起きてしまいます。(p.47)
労働災害における経験則のひとつに「ハインリッヒの法則」というものがあります。重大事故の背景には29の軽微な事故と、さらに300のヒヤリとしたり、ハッとしたりすることがあるという法則です。逆に言うと300のヒヤリとしたことがあると重大事故が起こるとも言えます。そのヒヤリを起こさないようにするには、もちろんシステムを整えたり、個人の仕事を責任をもって完遂することが前提ではありますが、人と人とがかかわる部分(コミュニケーション)で防げることは多いはずです。(pp.47-48)

そして、そういったコミュニケーションのきっかけこそが、あいさつだと筆者は言っています。何でも言いやすい状況が作られている、それを作る源泉はまさに「あいさつ」なんだと思います。当たり前がむずかしいとよく言われますが、まさに「あいさつ」・・・きちんとされ続けられているかを上長は気にしていることで、職場の変化の兆しを捉えらえるような気がします。

なんとなくやっても、やらないよりはましですが、その目的をちょっと意識してみると、あいさつという行為が相手の心により届きやすくなり、効果を実感できるものです。そして、ただあいさつするだけよりも、自然とあなたが人間関係を大事にしているということが周りに伝わっていくのです。あいさつ一つで相手は、勝手にあなたという人のことを推し量ります。時には、品格や社交性さえもそこから読み取られてしまいます。だからこそ、その目的を意識して、しっかりとあいさつをしてみませんか。(p.53)

以上が、第1章でした。

 

以下、章ごとにコンパクトなまとめがあるので、そこをピックアップします。

第2章 人生を変える「あいさつ」の基本

  • あいさつプラスαのストックをつくっておくと、より気遣いが伝わりやすくなる
  • 普段からあいさつをしている人は、どんな場面でも条件反射で自然にできる
  • 「気」のこもったあいさつで、がぜん返事が返るようになる
  • 「おはようございます」の「おは」の音をしっかり出す
  • あいさつプラスαがうまくいかなくても、相手が悪印象をもつことは絶対ない
  • 「会えてうれしい」という気持ちで接すれば、自然に表情も声もトーンも変わる
  • かしこまったあいさつが相手のペースを乱すこともある
  • プラスαのちょっとした一言に人の心を落ち着かせ、癒す力がある

 

あるテレビディレクターをしている人から聞いた話です。その方はこんなことを語ってくれました。「見た目が美しい人はこの業界にはたくさんいる。だからパッと見た感じで印象に残る人はそういない。しかしなぜか印象に残る人がいるんです。それはあいさつに気持ちが入っているのが伝わる人。そういう人は、ふとした拍子に思い出して仕事をお願いすることもあるんです。」(p.64)

ついつい、ルーティンのようにあいさつをしてしまいますが、それこそ一期一会の精神で、気持ちを込めてあいさつをするように今から改善したいと思います。

 

目的に応じたあいさつをする際の基本的なポイントは3つです。
①肩の力を抜く
②声を前に出す
③声の方向に気を付ける
この3つの基本を意識するだけでも、相手からの反応が驚くほど変わってきます。(pp.67-68)
なんとなくしているあいさつは相手のこころには響きません。そのあいさつに含まれるニュアンスを意識して、思いを込めます。そして同時に発声の仕方にも注意していきましょう。(p.71)

次のような「思い」の例が書かれています。

 

  • おはようございます
    ・今日も一日よろしくお願いします。
    ・今日も良い一日になりますように
    ・朝からお疲れ様です
  • こんにちは、こんばんは
    ・調子はいかがですか
    ・疲れていないですか
  • 失礼します
    ・お邪魔させていただきます
  • 行ってらっしゃいませ
    ・気を付けてくださいね
    ・後はしっかりやっておきます
    ・出先でいい結果がありますように
  • 行って参ります
    ・がんばってきます
    ・いない間ご迷惑をお掛けするかもしれません
  • お疲れ様でした
    ・今日も一日お世話になりました
    ・明日もよろしくお願いします
  • ただ今戻りました
    ・留守の間、ありがとうございました
  • お帰りなさい
    ・大変でしたよね、お疲れ様でした
このキャッチボールは、ともすると誰を見ることもなく、何となくやっているというおとも多いかもしれません。しかし、これは相手の存在や行動の承認ですから、言う際はしっかり顔を上げて、声が届くようにします。何人かの人に言う場合も、宙を見るのではなく、誰か「人」に送ることで、直接見ていない人にも伝わります。(p.75)
発音・発声で気を付けることは、「一つ一つの言葉をしっかり出す」ことです。最初の2音がほとんど聞こえなかったりします。(p.75)
気持ちが注入されたあいさつは、言霊であり音霊です。そこにはエネルギーが宿ります。それがあなたの印象を高め、相手やその場を整えたり、鼓舞したりしてくれるのです。(p.76)
どんな場面でも会えてうれしいという気持ち、わざわざ時間をくださったことへの感謝、そういった気持ちをもてば、自然に表情や声のトーンも変わっていきます。これだけたくさんの人がいる地球上で、出会ったり、縁を持つ人というのは、ある意味限りない偶然が重なった特別な存在であるという見方もできるのではないでしょうか。そんな出会いの縁への感謝、そこには必ず意味があるんだという意識をもつと、この関係性を大切に思う気持ちが湧いてきたりもします。そうすると、あなたのあいさつプラスαの言葉の印象はガラッと変わり、ひいては相手のあなたへの印象も各段に良くなっていくのです。(p.87)

次に、第3章 “最低限押さえておきたい「あいさつ」の守”のまとめになります。

 

  • あいさつは、相手との間に良い空気を生むための潤滑油
  • メールの書き出しを少し変えるだけで気持ちを乗せられる
  • あいさつは「何かを成し遂げ、仲間を得る」ための手段でもある
  • 握手はケースバイケースだけに、事前に調べておくと好印象を与えられる
  • 場への感謝やあいさつは美しい振る舞いとして人の目に映る
  • 新人としてのあいさつで大事なのは、その新しい場やそこにいる人への敬意
  • あいさつでの声出しをルーティーンにすると、心と体が整う
  • 電話を掛ける際は相手の時間に割り込むという意識で掛ける
客先で先にお部屋に通されるときも、その場に誰もいなくても一礼して入るなどビジネスシーンでも同じことが言えるかもしれません。あらゆる“場”は自然発生しているものではなく、誰かが陰で時間を掛けていたり、いろんなお膳立てをしてくれているもの。感謝をいつも胸にその場に臨む姿勢が自然と一礼することにつながるのではないか、そんな風に思います。そしてその心構えが、その人人の振る舞いを自然と美しく好感のあるものにしていくんじゃないかと思うのです。(p.116)

スポーツ選手が会場に入るときに一礼するのを例にしてのお話です。日本人はどんなスポーツでもそれがありますね。そういう文化、素敵ですし、継承していくべきなのでしょう。そういう意味では、われわれビジネスパーソンは職場に対してそれをしないといけないということに気付かされました。

 

転職したり、異動が合ったり、環境が変わる際は、いつにもましてあいさつを意識するものですよね。受け入れてくれる側も「どんな人かな」と観察しています。そしてあいさつする姿を通してその人に何らかの印象をもつものです。(p.117)

こういった新しい環境に臨むときのポイントを示してくれています。

 

あなたが、さまざまな経験と能力と見識があったとしても、受け入れる側がまず見ていること、それは「仲間として一緒にやれそうか」ということです。あなたという人間とともに気持ちよく働くことができるのか?ということを見ています。新しいその場においては、あなたはあくまで「新人」です。ですから、新しい場に対してあなたが敬意をもって臨むこと。それが何よりも大事なことです。(pp.117-118)

その通りですね。これまであった“場”に新しく入っていく者という認識をもって臨まなければなりません。

 

たとえば、昇進・昇格での異動であれば、あなたにとってはうれしいことです。でも、もしかしたら迎える側の人にとっては、自分の仕事環境が一変する怖いことと構えているかもしれません。あなたがどんな人か、それこそ戦々恐々として見ていることだってあるかもしれません。そんなあなたがあいさつの際に、たとえば「多くの人に支えられている」ことへの感謝であったり、一から学んでいく謙虚さを持ち合わせている人だと感じられる言葉を述べたら、どうでしょうか?受け入れる人たちの間で安心感が広がります。それはそのままあなたへの関わり方に反映していきます。(p.118)
受け入れてくれることへの感謝、礼儀正しさ、明るさ、新しい場を楽しみにしているという雰囲気、笑顔、そんなことが伝わるあいさつを、ぜひ意識してみましょう。慣れない場は緊張しますが、謙虚さと意欲が伝われば受け入れる側も安心し、仲間として迎える心の準備を積極的にしてくれるはずです。短い言葉でもぜひリハーサルをし、スマホなどで録画しチェックしてみて下さいね。鏡の前や親しい人の前で練習してもいいかもしれません。新しい環境に対して、想いがあればあるほど、たくさん伝えたくなる。そんな感覚を持つ人もいるかもしれません。でも長いあいさつはご法度。仕事場であれば業務中ですし、短く簡潔に、を心掛けましょう。(pp.118-119)
外見的な印象はどうでしょう?いくつかのチェックポイントをあげてみると、

  • 身だしなみは整っていますか?
  • 背筋は伸びていますか?
  • 表情はOKですか?

視線を送ってくれる人を見つけアイコンタクトを取り、その人に向かって話しているのも良いですね。できれば後ろの方の人を見ると全体にも話しているように見えます。話し方は、ややゆっくりめ、適度な間をもって、そして自分から一番遠くの人に届くようにはっきりと。再度の繰り返しですが、何より大事なのは、あなたが、新しい場やそこにいる人たちに対して敬意をもっていること、その意識です。その意識さえしっかりもっていれば、何の問題もありません。(pp.119-121)

 
引き続き、第4章 “1ランク上の人間関係をつくる「あいさつ」の破”のまとめです。

 

  • 毎日のオフィスでも自分からあいさつすることで好感度は上がっていく
  • 褒めることができなくてもアイコンタクトだけでも効果がある
  • 「ありがとう」は言われるほうもうれしいが、言うほうも気持ちが良い
  • 気まずい人間関係ほどひと言あいさつで好転する可能性がある
  • 気になる言葉のディテールを考えることがあいさつのランクを上げる
  • 去り際のあいさつ、声掛けは記憶に残りやすい
  • 相手のテンションや感情に合わせることであいさつに共感が生まれる

ちょうど先日、私自身が異動になったこと、また3月にも再度、環境が変わることもあって、以下、しっかりと気に留めておきたいと思っております。

あいさつプラスαの気遣いの声掛けは、「自分はここにいていいんだろうか?」「何か貢献しなくては価値がない」「必要とされていない」という不安を解消してくれる効果があります。特別に褒めなくても、「ちゃんと自分のことを見てくれている人がいる」と感じられると人は安心します。自分の存在が認められていると感じます。それでいて事実を口に出すだけでも良いので、褒めることよりも気軽にできます。この声掛けは、専門的には「承認」と言ったりもします。この承認が日常的にあると、人は褒められることを目的にしなくなっていきます。それは、自分はすでにこの場にいることを認められているという安心感を持てるようになることからなのです。(p.141)
「見守ってくれいている人がいる」「認めようとしてくれている人がいる」あいさつプラスαの声掛けは、そんなことを感じさせてくれる、大変有効なことなのです。そうは言っても、声を掛けられないときだってあるかもしれません。そんな時は「今日も頑張ろうね」や「頑張ってるね」という気持ちを込めて、相手に視線を向けるだけでも大きく違います。アイコンタクトですね。された相手は思った以上にキャッチできるものです。あいさつをきっかけに掛け合った言葉でお互いの存在を実感できます。無理に頑張って褒めるより、日常的にあいさつプラスαの気遣いの声掛けを、ぜひ習慣にしてみてくださいね。(p.143)
「ありがとう」という言葉は言われる方もうれしいですが、実は言う方も気持ちが良いものです。もし、会う相手に、特にお礼を言うようなことがなかったとしても、そもそもあってくれること自体がありがたいこと。なので、そんな時は、「大事なお時間をいただいき、ありがとうございます」と言います。オーバーに聞こえるかもしれませんが、人と会うときは、相手が自分の命を、自分のために使ってくれてこの場所にいるということです。そのことを忘れず感謝する。その気持ちをもてば感謝の気持ちは必ず相手に伝わっていくことでしょう。(p.146)
あいさつは思いを表現する手段でもあります。何を伝えたいのか、どういう思いであいさつをするのか。そして、それを相手に伝えるために、思いを込めて、目を合わせる。思いや決意がこもったあいさつは、その場の空気や、それまでの悪い流れをガラッと変えられる可能性を秘めています。もし何か状況を好転させたいと思っている人がいるようなら、ぜひ思い切ってやってみませんか。(p.151)
去り際は、感謝の気持ち、名残惜しい気持ちを伝えらえるせっかくの場面なのに、そこで急激に表情や態度を切り替えてしまったり、そっけなくなったりすると、まるでそれまでの接客自体が、心のこもっていない不誠実なものに見えてしまったりすることだってあります。「感謝の気持ちを表す余韻を大切にする」そういった考えをもっていると、去り際の表情や見送りの長さも、自然といい具合になってきます。せっかちだなという自覚がある人は、お辞儀をして顔を上げた後、心の中で3つ数えてキープしてみると良いでしょう。・・・去り際こそ、誠実さと感謝を込めて、余韻を残す。そんな言葉と態度が自然に出るようになると、あなたの格調が一段も二段も高くなりますよ。(pp.158-159)
あいさつをする時に、その場や相手の雰囲気に波長を合わせながら、違和感がないようにすることは大切です。・・・プロのキャスターはニュース番組などでも暗い話題、悲惨なニュースの後にはその余韻を引き継ぎながら徐々にトーンを変えていっています。USJでは、スタジオ内を巡回して、お客様に声を掛けるスタッフの心得として、

  • 困っている顔をしているお客様には困った顔をしながらあいさつをして近づく
  • 泣いているお客様には泣いているような表情をいながらあいさつをして近づく

というのがあるそうです。いずれのケースにも共通しているのは、まずはその場や相手に「共通」するということです。自分の共感が伝わることで、相手は自分の話を受け入れるモードになってくれやすいのです。そして「共感」しているということを伝えるには、その場や相手に波長を合わせて、まずは近いトーンで振る舞うことです。(pp.161-162)

最後に、第5章 “一瞬で場の空気を変える「あいさつ」の離”のまとめです。

  • 相手を見て、心に留めるだけでコミュニケーションの壁は取り除ける
  • 言葉だけでなく動作も意識することで美しいお辞儀が完成する
  • あいさつにもうひと手間をかけたところに感動はある
  • 良いと思うあいさつを習慣にすれば、人間もどんどん良くなる
  • 名刺交換に最低限のマナーは大事だが、自信を持って好感を与えること
  • 目線の高さを相手に合わせ、相手に顔全体を向けて、にこやかに話す
相手に関心を払って、きちんと見ているということが伝わること。それは、相手の仕事への意欲が変わるきかっけをも、もたらします。私の友人が、認めるとは、「見留める」と言うんだよと教えてくれたことがあります。見て、心にそのことを留めて、そしてそれを伝えることは、人に安心感と喜びを与えるんだよと。本当にそうだなって思います。(p.168)
相手の行動は、私が何かをしたという「出来事」から生まれているのではなく、相手の捉え方から生まれているわけですから、そこをどうこうするのではなく、「私は私が大事だと思うこと、良いと思うことをするだけ」と思えると、どんどん自分のすることに自信が出てきます。そうやって、自分の感情をコントロールしていく「セルフヘルプ」つまり自分を勇気づけていくことが、、あいさつの習慣を通じてできるようになるんじゃないかって私は本気で思っています。(pp.188-189)

「おわりに」で何気なく筆者が書いているダジャレ・・・非常に感銘しました。

そこに人は、「愛」を感じ、その人の思いを「察」するのでないかと思います。(p.205)

これ、ホントに良いですね。「愛を察する・察しあう」これこそあいさつなんだなぁと。筆者があえて、本文中で「挨拶」と書かずに「あいさつ」と書いてきたのも、実は筆者の中では、「愛察」なので、ひらがなで通してきたのでは・・・などと思いました。

非常に気づきが多かったです。

 

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