カンブリア宮殿 村上龍×経済人 スゴい社長の金言


カンブリア宮殿 村上龍×経済人 スゴい社長の金言

カンブリア宮殿 村上龍×経済人 スゴい社長の金言
著者:村上 龍

内容紹介
「成功するまでやれば必ず成功する」「カンブリア宮殿」、10年間のゲスト500人の中から50人を厳選し、金言・エピソードとともに紹介します。テレビ東京人気番組「カンブリア宮殿」10周年記念、特別編集金言集。

「危機感と偏愛」があれば、企業家は必ず何かに出合う。
開発すべき新商品のアイデアやヒント、同志、出資者などが、行く手に潜んでいる。
「成功するまでやれば必ず成功する」
何人かのゲストからその言葉を聞いた。
まさにそれがカンブリアスピリットだと思っている。
(まえがきより。村上龍)

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] カンブリア宮殿、好きで見てますが、その中でも厳選ということで、改めて読みたいと
[目的・質問] 経営者の哲学いうものを垣間見られたらと。
[分類] 335.1:経営学, 経営学

小池さんも、わたしも、「カンブリア宮殿」という番組のMCに「慣れる」ことがない。ゲストは、共通して成功企業の経営者だが、業態・業種に関わらず、「この時代状況で成功するためにはここまでやらなければいけないのか」といつも必ず驚かされる。「がんばったんだな」とか「努力しているな」ではない。「こんなことにまで気を遣い、これほど徹底しないと成功できないのか」と唖然となる。だから、「今目の前に座っているゲストもきっと限界までやってきたんだろうな」と思って、大前提的なリスペクトを覚えると同時に、緊張してしまうだ。(pp.3-4)

このあたりが「オーラ」に通じるところなのでしょう。

成功体験の呪縛は、企業の事業規模には関係がない。企業だけではなく、個人も成功体験に縛られる。その成功が長く続けば続くほど、呪縛は強い。成功要因が陳腐化しても、気づく人は少ない。理由はいたってシンプルで、気づくには「不安」が必要で、誰もそんなものを抱きたくないからだ。・・・「こんなことがずっと続くわけがない」と思うのは簡単ではない。というより、生まれつきというか、若いとき、幼いときから危機感とともに生きてきた人だけが、有頂天の現状に不安を抱く。不安は想像力によって発生する。悪い想像は面白くも何ともないだけではなく、不快で、苦痛なので、好きな人は誰もいない。(pp.5-6)

成功体験の呪縛・・・重い足枷となるんですね。トップがそれを分かっていても経営者全員にそれを分からせ、さらには会社全体を動かすというのは相当な意味のある、また分かりやすいメッセージにしないと難しいんでしょうね。

生来の危機感、不安は、失敗や挫折といった不幸によってのみ生まれるとは限らない。重要なのは、「成功」に優先する何かを持っているかどうかだ。成功が嫌いということではない。成功は誰でも嬉しいし、成功しなければ利益が出ず、企業は存続できない。だが、成功が満足と結びつくと、陳腐化と堕落が芽を吹く。成功すること、それ自体に優先する何かがあればいいのだ。・・・この本に登場する経営者たちは、「成功すること」に優先し、心から愛することができる何かを必ず持っている。(p.7)

以下、経営者との対話が掲載されています。

■ローソン新浪氏

これではいかんな、と。セブン・イレブンのようにならなきゃいけないと思ったんですよ。例えば非効率なことはやめる。セブン・イレブンができるのに、なんでローソンができないんだ、と。セブン・イレブンの真似をすればいいじゃないかと思ったんですよね。成功しているところがあるなら、真似をすればうまくいくだろうと、単純に考えました。・・・全てをセブン・イレブン型にするのは本当に良いことなのか。やはりローソンはローソンの生い立ちがあるわけです。社員のプライドはそこにあるし、加盟店のプライドもそこにある。そういうものは大切にしないといけないのではない。それで非効率なものは受け入れて、その代わり、何を改善すればいいかを考えようというふうに変えたんです。(pp.40-42)

特に外から見えているところは、それをその企業がやっている意味・意義を認識し、表面を真似るのではなく、本質を学ばなければならないということになると思います。

■楽天 三木谷氏

楽天が掲げる成功の5つのコンセプト
①常に改善、常に前進
②プロフェッショナリズムの徹底
③仮説→実行→検証→仕組化
④顧客満足の最大化
⑤スピード!スピード!スピード!

■コマツ 坂根氏

オシャレな恰好のいい言葉を使っても、浸透していかない。経営者がビジョンを伝えるときに、言葉というのはすごく大事ですよね。
シンプルで、分かりやすくて、長続きする言葉でないとダメですね。(p.57)

■セブン・イレブン 鈴木氏

安いものを望むお客様もいらっしゃることは事実です。けれども、もっといいものが欲しいというお客様もいる。仮に安いものを望むお客様が5割、もっといいものを望むというお客様が5割いらっしゃるとしたら、安いものを望むというお客様にみんなが焦点を合わせているんじゃないかと。その結果、価格競争になっていることが、私は一番の大きな原因じゃないかと思います。物が不足している時代には安いということが金科玉条だったのですが、今の時代はそうじゃなくなっている。(p.83)

■りそなホールディングズ 細谷氏

変化に鈍感な組織というのは必ず衰退していきます。私が緊張感を持っているのは、今日最善のことが明日も最善かどうかは分からないということです。そういう意味で現状維持は最大のリスクであって、企業というのは変わり続けなければいけない。(p.96)

■オムロン 山田義仁氏

立石一真さんは、イノベーションというのは、技術と科学と社会が、相互にニーズをらせん状にやりとりしながら進化していくものだとおっしゃっています。ある科学的な発見があって、それが技術に活かされてある製品に合って、そして社会生活を変えていく、と。(p.171)

■ダイソン ジェームズ・ダイソン氏

「みんなと一緒」という考えは、世界中の至る所にあります。でも、私はみんなとは違った人間になりたいと思って育ちました。人と違うことをして、第一人者になりたいといつも思っていました。ですから、周りの人を巻き込むようにしました。第一人者になりたい人、リスクを負うのを厭わない人、人とは異なった自分になりたい人たちです。それはビジネスセンスという点でもよいことです。(p.175)

■ダイキン 井上礼之氏

これだけパラダイムシフトして、経済社会が急速に変化するときに、戦略に時間をかけていたら、できあがった戦略は現実からもう遅れてしまう、ということです。ですから、だいたいの方向性が出たら、もう、すぐに実行に入る。そして実行の現場の波打ち際でトップも入り込んで戦略を柔軟に変更していくということをしないと、もう間に合わないのです。当社の場合は、一流の戦略と二流の実行力と、一流の実行力と二流の戦略だったら、一流の実行力と二流の戦略を重んじるということでやっています。

これを「六分四分の理」と名付けて実践されているようです。

■オリエンタルランド 加賀見俊夫氏

単に今までの過去の経験で、ゾウさんは重いとか、ゾウさんが空を飛ぶはずないだろう、だったら駄目なんですね。実際飛ばないとは思うんですけど、そのイメージをどう膨らましていくか。これだけ世の中が大きく変化していますので、過去のトレンドじゃなくって、どうそこに新しいものを加えていくか、その発想が大切なのかなと思います。(p.196)

■ニトリ 似鳥昭雄氏

頭のいい人ほど先を考えすぎるから、「ちょっと止めておくかな」とか、「後からにしようかな」とか。こっちは頭で考えても何も出てこないから、とにかく体当たりでやってみようと。結果的に運が回ってくるのは、必ず攻めているときなんです。援助してくれる人が増えていくとか。マイナスんことを考えない。障害は考えない。障害は乗り越えるためにある。行かない人は、障害があると「やっぱりちょっと考えましょうか」となるでしょう。われわれはゴールを決めて走り出す。いろいろなマイナスや障害は走りながら処理していく。

その他、紹介に書かれていた分を引用しておきます。

「経営者は従業員の心を掴め」稲盛和夫(JAL)
「ITビジネスはスピードが命、大きな会社では難しい」三木谷浩史(楽天)
「強い会社はトップダウンもボトムアップも強い」柳井正(ファーストリテイリング)
「まずゴールを決めて走り出す」似鳥昭雄(ニトリ)
「勝算7割で勝負せよ」孫正義(ソフトバンク)
「弱みばかり議論するな。まず強みを磨け」坂根正弘(コマツ)
「他人ではなく自分のコストを削れ」鈴木修(スズキ)
「他と同質では生き残れない」鈴木敏文(セブン&アイ)
「生産性を上げればおいしくなる」正垣泰彦(サイゼリヤ)
「不況は変化へのサイン」大山健太郎(アイリスオーヤマ)
「笑って会議する」ジェフ・ベゾス(アマゾン)
「困っているを解消する」瀬戸薫(ヤマト運輸)
「再建は楽しく元気に」澤田秀雄(ハウステンボス)

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