結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる

結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる

結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる
著者:藤由 達藏

内容紹介
「すぐやることの大切さ」を無意識に感じ取っている人が多いにもかかわらず、行動力が大事とわかっていても、なかなか行動できないもの。それはなぜか? 理由は、人間の心にブレーキをかけ行動力を下げてしまう3つの「不安」を感じてしまうから。口だけでなかなか行動できない人、考えすぎて行動にうつせない人…こんな先送り、先延ばしの自分を変えるにはどうしたらいいか?数多くの人々に行動力を高める指導をしている著者の独自のノウハウで、10秒で行動に移す方法と不安を消す方法を紹介する。内容(「BOOK」データベースより)
仕事、お金、人、夢…先送り人生から抜け出すには10秒あれば、充分だ。

★読書前のaffirmation!
[きっかけ・経緯] タイトルにピンときて・・・・。
[目的・質問] 「すぐやる人」になるにはどうしたらいいのだろう。
[分類] 159:人生訓. 教訓

 

読みやすくて、一気に読みました。印象に残ったのは、「行動は、“慣性の法則”だということ」。つまり、物事を動かし始めさえすれば、動き出すということ。何かの本でも読みましたが、「はじめの一歩」ができるかできないか。一歩踏み出せさえすれば、あとは次の一歩、さらに一歩と進み続けることができますが、「はじめの一歩」がなければ何も始まらないと。それを筆者は、最初の「10秒」がカギとして、それを強調していました。

さぁ、読み進めて行きましょう。

成功する人、周りから評価・信頼をされる人たちと、そうでない人たちの間には、確実に「ある違い」が存在しています。それは何か?

それは「すぐに行動に移せるかどうか」です。
チャンスが訪れた時に、すぐに飛び乗れるかどうか。
本気でやりたいことが見つかったときに、すぐに動けるかどうか。
人から勧められたことを、すぐに実行に移せるかどうか。

この行動力で、すべてが決まってしまいます。そして、この「すぐに」ということが大切です。誰かにアドバイスをされたり、新しいことを学んだり、本気でやりたいと思ったことができたときに、10秒で動けるかどうか。それが人生を大きく左右します。すぐに動けない人は、「あーだ、こーだ」と考えた末、チャンスを逃しています。(pp.4-5)

この4条件ですが・・・
・それは「すぐに行動に移せるかどうか」です。
・チャンスが訪れた時に、すぐに飛び乗れるかどうか。
・本気でやりたいことが見つかったときに、すぐに動けるかどうか。
・人から勧められたことを、すぐに実行に移せるかどうか。
これって、実は準備できてないとすぐに動けないと思うんです。しっかりと準備しておいて、そしていつでも受け入れられる状態にしておいてこそ「すぐに動ける」のではと思いました。

 

多くのビジネス現場を見てきた中で、「人間の行動の法則」を発見することができました。それはチャンスや情報が手に入った際、10秒の間に動くことができる人はすべてを手に入れ、10秒以上もの時間をかけても動けない人は何も手に入れられなくなる、ということです。といっても、10秒の間に行動しなくても構いません。情報が脳に入り、心が共感した時、10秒で「やろう!」と決断ができる人だけが、すごい行動力を手にできるのです。ではなぜ、10秒で動くだけで、それほどの違いがでるのでしょうか?それは、行動に「慣性の法則」が働いているからです。行動し始めるときは力が必要になりますが、一度でも動き出してしまえば、そのあとは楽に動くことができます。(p.6)

「10秒」での決断。やはり受け入れる心の準備は常にできていないとそれは難しい気がします。その前提となるのは、自分自身のミッションをしっかり持っていることということに行き着くのではないでしょうか。

 

行動するために何より大切なのが「気分」です。・・・人の行動力は、モチベーションが支配しているのではありません。行動力は「気分」で決まるのです。いくら「価値観」や「未来像」が明確であっても、「気分」が下がっていたら動けません。モチベーションが高かったとしても、気分が乗っていなければ、あらゆるやる気を失ってしまうのです。・・・行動力を高めたければ、モチベーションだけでなく、「気分」もコントロールする必要があるのです。(pp.10-11)

なるほど。「気分」・・・これまた、前提ですね。ここまでまとめると・・・

 

(「価値観」+「未来像」)×「やる気」 × 「10秒での決断」

そんな感じでしょうか・・・・・。稲盛和夫さんの考える人生、仕事に関する方程式、人生方程式、「人生、仕事の結果=考え方×熱意×能力」とはまた少し違いますが、「やる気」は稲盛さんの「熱意」になるでしょうか。
(参考:人生方程式 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

動けなくなったり、思考停止したりしたとき、「視座」を変えることで簡単に行動力が高まります。(p.12)
行動できなくなるシチュエーションに「困難と出会った時」があります。・・・「解決に向けて行動しよう」という思いと、「行動できない」という思いが対立し、葛藤することで、フリーズ(思考停止)状態になっているのです。その結果、行動できなくなります。思考が行動にストップをかける典型例です。そんな時には、どうしたらいいでしょうか?このフリーズ状態を解除する方法は、自分の中でぶつかり合っているそれぞれの思いを全部書き出すことです。(pp.26-27)
時間は有限、だが打つ手は無限。
これはただのポジティブシンキングではありません。本当に打つ手は無限にあります。何かをやり遂げるときに、方法が一つしかないということはありません。やり方によっては、時間が倍にもなり、余ってしまうことすらあります。時間や労力のかかる解決策もあれば、簡単かつすぐにできる解決策もあるでしょう。時間が限られているので、最も効果的な解決策を見つけ、実践しましょう。(pp.33-34)
時間を何倍にも活用するには、「自分一人でがんばる」という発想を捨てることです。行動できなくなる原因には「自分だけの力でなんとかしよう。しかし解決するのに時間がかかる」ということが多いのです。・・・大切なのは、「自分以外の力」を使うことです。いうならば「他力」です。次の「6つの他力」があるということを覚えておきましょう。

  1. ヒト
  2. モノ
  3. カネ
  4. 知識・情報
  5. スキル・ノウハウ
  6. その他

自分では解決できない、という状況になったら、まずこの6つの他力が使えないかを考えてみてください。どういうものか、ひとつずつ見ていきましょう。(pp.35-36)

未来の別名は、可能性です。可能性は、どんなこともありうるという意味で、中立的な言葉ですが、これを危機に陥る可能性と考えれば「危険性」とも言い換えられます。いわゆる「リスク」です。大事なのは、リスク(変動の可能性)のないものは皆無だということです。(p.49)
福島正伸先生は、講演の中で、「人生には成功と失敗があるのではなく、成功と成長があるだけだ」とおっしゃています。まさにその通りです。失敗とは、経験に対するひとつの見方にすぎません。他人からは失敗と見られたとしても、あなたがその経験から学びに気づき、次につなげることができれば大きな成長なのです。(p.53)

「人生には成功と失敗があるのではなく、成功と成長があるだけだ」 この言葉は覚えておきたいです。

先延ばしにする人は、仕事の全体を見た和せていないという特徴があります。いつまでにやらなければならないという期限は知っていても、全体の進行をどうするかがイメージできていません。「期限まではまだ時間があるから」というだけで、思考と行動を停止させているのです。・・・まず、先延ばし癖のある人は締め切りを決めるだけでなく、取り掛かる期限を決めましょう。作業をスタートさせる期限と締め切りの起源があれば、ギリギリになる前にスタートでき、進捗や全体を把握することができます。(p.55)

これは確かにそうです。終わりの締め切りを決めることはもちろんですが、始める期限を決める・・・始めてしまえば、「慣性の法則」で回しやすくなりますから。

よく、「ゴールを決めることが大切だ」と言われますが、ゴールを決めただけでは、どう進めがいいかわかりません。ゴールへの道筋も描かれた「見取り図」こそが大事なのです。(p.63)

これを読んで改めて、「自分の人生の見取り図」をしっかりと描かないと・・・残された時間を有意義に使いきれないと思いました。そういう意味でも、話は少し変わりますが、読書も好きなのでついつい乱読がちになってしまいますが、その見取り図に沿った読書をしていかなければ、無駄とは言いませんが、BESTな読書ではないのでしょう。ですので、私の読書レビューの冒頭にある affirmation のところでも、「図書館で見て・・・」などと書いてあるのはもってのほかで、もっとセレクトして読んでいかなければならないのだと改めて思いました。まぁ、そういう意味では借りるのはタダですし良しとしても、きちんと読むべきかどうかの選択をしっかりとしていきたいものです。いまはせっかくの出会い、一期一会だと思い、それなりに読むようにしているのですが、おそらくそれではBESTではないと気づかされました。

「考える」と「悩む」は、似たような言葉ですが、意味はまったく違います。

「考える」 「悩む」
ポジティブな気分に浸る ネガティブな気分に浸る
仮でもいいから結論を出す 結論を出さずに堂々巡りをする
「どうしたらできるか」をとことん考える できない理由をとことん探す
他人のアドバイスは自ら取捨選択する 他人に相談するが、アドバイスを活かさない
結論が出たら行動する 結論が出たとしても行動しない

もしも考えて結論を出していれば、あとは行動するだけなのですが、悩むのが好きな人は、行動を先延ばしして、相談をずっと重ねてしまいます。(pp67-69.)

10秒で行動する人は「行動の遅れが不安を増やす」ということを知っています。・・・ビジネスの世界では、行動の遅れは命取りです。適切な時期に着手して、納期を守るということを励行していかないと、仕事はたまるばかりです。(p.77)
どんなに大きなことを成し遂げた人も、最初は小さなことをしたのです。・・・自分の「心躍る未来像」実現のために最初にd家いることなら何でもOK。一度にできる行動は簡単で小さなことです。できるだけ行動を分解して小さくしましょう。・・・つまり、絶対に失敗しないことから始めるのです。どうやても失敗しない小さな一歩になります。・・・そもそも私たちの行動は、細分化された「小さな行動の積み重ね」でできています。小さな行動を積み重ねることで、大きな夢を実現するのです。(pp.80-82)
「小さな鼓動」を見つけ出すには、シンプルに考えることが大切です。考えるためのプロセスを細かく分けて、それぞれのプロセスでシンプルに考えていけば、「小さな行動」を見つけ出すことができます。過大や問題を考えるための6つのプロセスは次のとおりです。(pp.83-89)

  1. 「具体的には?」と問いかける
  2. 「ほかには?」と問いかける
  3. 「要はどういうことか?」と問いかける
  4. 課題解決の状況を想像する
  5. 「そのためにできることは何?」
  6. 「最初の一歩は何?」
10秒で行動する人は具体的に考えます。まず「心躍る未来像」から逆算して、必要な能力を考えるのです。「心躍る未来像」をありありと思い描きます。そこで実現していること、達成していることを味わいます。そんな未来像が実現したならば、具体的にどんな能力が発揮されたのだろうか、と考えます。(p.94)
「不安」をいったん脇に置くテクニックをお伝えします。これは、ヘミシンクという音響技術を使ったメディテーション・システムで、瞑想をする前の準備段階で行うテクニックを応用したものです。不安や雑念をいったん脇に置いて集中力を高めることができます。

不安を取り除くマインドチェンジの箱

  1. まず、深呼吸をしてリラックスしてください
  2. 目を閉じて、目の前に頑丈な箱があると想像してください
  3. その箱はどんな形のものでも構いません。頑丈な蓋がついています。
  4. 蓋を開けると、箱の中は底なしで、どんなものも収納できてしまう4次元ボックスのようになっています。
  5. 今、不安に思うもの、リスクに対する思いなど、あなたのチャレンジを妨げるものすべてを箱の中に入れてください。個々の不安を思い出す必要はなく、すべて箱の中に入れた、というイメージを描いてください。
  6. 箱の蓋を閉じたら、その箱を遠くに押しやってください。

これで完了です。あなたのチャレンジを妨げる一切の雑念が箱の中に収納されて、心の名kのどこか遠く、最適な場所に収まったというイメージを描いたください。(pp.123-124)

モチベーションの本来の意味は、「行動の理由・目的・原因」、あるいは「やる気の素」です。人の行動を「動機づけるもの」という意味です。「やる気の素」を決めるのは自分次第。「やる気」を出すかどうかも自分次第だということです。他人の言葉や環境によって「やる気」が上がったり下がったりするのは事実でも、それに流されず、自分の「やる気の素」をしっかりと見つめ、自ら「やる気」を奮い立たせることが重要なのです。(p.135)
10秒で結果を出す人は、モチベーションとは「やる気の素」だと理解しています。そして、「外発的モチベーション」よりも「内発的モチベーション」に従って自律的に行動します。「やる気の素」である「譲れない価値観」と「心躍る未来像」を常に明確にし、自分のやる気はコントロールできるということも知っています。だから、「モチベーション」を他人のせいにしません。「やる気」を出したければ出し、すべきことには、自分の「譲れない価値観」に照らして「やる気」の出るアプローチを探します。(pp.138-139)
朝の時間、まずやっておきたいのは、「内向きの言葉」です。・・・誰にも見せない前提で自分だけに向けて書く内向きの言葉は貴重です。人目をはばからず書く言葉は、自分の内面を「見える化」することができます。ジュリア・キャメロンの『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』という本では、毎朝必ずノートに3ページ分だけ、「内向きの言葉」(今、頭の中を流れている言葉)を書くことを推奨しています。それを彼女は、「モーニング・ページ」と名付けています。(pp.140-141)
仲間が自信を喪失している状態は、あなたが力を発揮できないのと同義なのです。仕事の仲間に対しても、できているところを数え上げて、仲間の自信を育てていってください。仲間も自信を持っていれば、必ず力を発揮します。(p.155)
注意点を指摘するときは、正しい順番があるのです。仕事のパートナーと会話するにあたって、本人に気づきを促す5つのステップをご紹介しましょう。これはコーチングのプロセスをシンプルにしたものです。

  1. 相手から、仕事の上で「うまくいっているところ」を話してもらう
  2. その後で、相手の中で「うまくいっていないところ」を話してもらう
  3. さらに、「うまくいっていないところ」の中でも、そうはいっても「うまくいっているところ」について話してもらう
  4. そこまで話してから、あらためて、「改善したいところ」を話してもらう
  5. 改善するために、「まず何から始めるか」について話してもらう

このような順番で、うまくいっている点、うまくいっていない点について、互いに合意をしながら、改善点についても話し合うことがdけいたら、気持ちよく改善していこうという気持ちになります。そうして相手は、自発的に行動していくようになるのです。(pp.158-159)

プロゴルファー専門のメンタル・コーチ石橋哲哉さんが言っていました。「一緒にラウンドしている選手のパットを見ながら、『入れ、入れ!』って思えないで、『入るな、入るな!」と思う人は、自分の時にもうまくいきませんね。これは多くのゴルファーが言っていることです。・・・だから、自分がうまくいきたいと思っているなら、なおのこと他人を応援するメンタリティが必要になってきます。(pp.163-164)
「相手を巻き込む3つのステップ」(pp.166-169)
ステップ1. 相手の可能性を信じる
ステップ2. 相手のやる気の素を尊重する
ステップ3. 相手の関与を引き出す
夢を語ることは、自分の思いを形にする第一歩です。(p.179)
「後悔先に立たず」というように、せっかく行動に移したのにそれが裏目に出たり、失敗したりすると、「ああ、無駄なことをしたな」と後悔するかもしれません。しかし、無駄か無駄でないかは、一概に言えません。無駄だというのは、ある一つの視座からの判断でしかないのです。視座の転換をすることで、多様な見方があることが分かります。行動や出来事ひとつとってみても、どの視座を取るかによって意味が変わってきます。
他人が、陰湿で後ろ向きな陰口をたたいていたとしても、受け流して、あなたにはあなたのありたい気分をキープしましょう。影響を受けたとしても、そのたびに気分をリセットして、自分の味わいたい気分を取り戻してください。取り戻すには、「感情表現の3要素(表情・動作・言葉)」の調整をすればいい。自分にとって最高の気分になることがいつでも大切です。(p.201)

最後は引用ばかりになってしまいましたが、いろいろなことに気づかされる良い作品でした。

この作品からのアウトプットとしては、「すぐに賽を投げろ!」ということを心掛けたいと思います。

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