夕学講座「なぜあの人は経営のプロと呼ばれるのか? 」 / 山根 節先生

タイトル:なぜあの人は経営のプロと呼ばれるのか?
講師:山根 節(早稲田大学大学院 教授(ビジネススクール)、慶應義塾大学 名誉教授)

日時:2016/4/27(水) 18:30~20:30
場所:慶應大阪シティキャンパス(サテライトLIVE放送)

まずは、日本の経営者の実状のお話から、プロ経営者4名の特質を解説するという流れでした。

ドラッカーの警鐘
自由企業制度の将来は、「経営者がまさしく経営しなければならない」というスローガンに忠実であるかにかかる

・日本企業の弱点は経営トップにある
・日本の経営トップは経営しない
CEOの6つの仕事(ドラッカー)
CEOとは外部と内部を結びつける存在

“6つの仕事”
①重要な外部定義=「顧客は誰か?」「顧客の価値とは?」
②「我々の事業は何か」を繰り返し自問自答をする
③組織の価値観と基準を確立し、組織を作り上げる
④現在の利益と未来の投資のバランスを図る
⑤次のトップを育成する
⑥組織を代表し、重大危機には自ら出動する

日本の経営者には、プロは少ない。なぜなら、経営者になるのは現場の名プレーヤーが多く、育成・教育も受けない中で、育つはずがない。それに対して、GEの元CEOであるジャック・ウェルチは後継者教育に多額の投資(10億ドル)を行い、人材への投資を惜しまなかった事例等も提供いただきました。

そんな中で、講師は、経営教育は、「好きな経営者のベンチマークから」がよいと述べ、今回は6月に出版の書籍で取り上げた8人のうち、4名を紹介してくださいました。

①孫正義:大局観と大欲のアントレプレナー
②藤森義明:GEが育てたPMI巧者のチェンジリーダー
③新浪剛史:自ら「やってみなはれ」実践のイントラプレナー
④岡藤正広:“言葉パワー”の経営者

これからのマネジメント
・IT革命は未だ黎明期。変化の時代と心得よ!
・革命時のモデル構築⇒オープン・イノベーション
・M&Aとアライアンスでトライアル&エラー
・革命期の最重要経営資源=経営人材
・日本はアントレプレナーよりイントラプレナー
・経営教育が日本を開くカギ
・リーダーは理念と言葉で統べる!
・人の気持ちの専門家に!

プロ経営者の時代

今年の6月には、こちらで紹介した4名を含めた計8人についての分析を掲載した書物が出版されるとのことでした。

内容も分かりやすく、有意義なセミナーでした。

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