ダグラス・ノース 制度原論

ダグラス・ノース 制度原論

ダグラス・ノース 制度原論
著者:ダグラス・C・ノース

★読書前のaffirmation!
[質問] この本、図書館から借りたんですが、どうしてこの本を借りたんだろう?新入荷本として挙げられていたのかな?・・・などの疑問を持ちつつ読んでいきます。

まずは、ダグラス・ノースさんですが・・・Wikipediaによると・・・

ダグラス・セシル・ノース(Douglass Cecil North、1920年11月5日 – 2015年11月23日[1])は、アメリカ合衆国の経済学者。新制度派経済学を代表する人物であり、1993年にアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞を受賞した。

業績は、次のように挙げられています。(同じくWikipediaより)

元来の専攻は経済史であったが、ロナルド・コース、オリバー・ウィリアムソンらと並んで新制度派経済学の重要人物と考えられている。またコース、ウィリアムソンと共に新制度派経済学の国際学会の設立に尽力し、1997年にセントルイスで初の学会が開かれた。
彼の経済における制度の分析は取引コストなど多岐にわたるが、特に著名なのは所有権理論に対する貢献である。また経済史の分野でも歴史上における経済活動のための組織の研究や、経済成長の歴史的過程に関する新制度派の理論を応用した分析で功績を挙げた。このようにノースの経済史研究の大きな特徴は、歴史研究に新制度派の理論を応用して経済史と新制度派の理論を結びつけた点にある。このような観点から、ノースは制度の変化に関する分析でも多大な業績を残している。
さらにノースの影響は経済学にとどまらず、政治学にも及んでいる。彼の新制度派の理論は政治学の新制度論、とりわけ合理的選択制度論に大きな貢献をなした。また政治学者バリー・ワインゲストとの共同研究で、名誉革命に関して主に制度の観点から分析を行った。
1993年にはロバート・フォーゲルと共にノーベル経済学賞を受賞するが、これは経済史の研究者としては初めてのことであった。

そうだったんですね。不勉強でした。ということで、まさにこの著作はノースさんの真骨頂というものですね。

経済変化の過程を理解することができれば、過去から現在までのさまざまな経済の異なる成果を説明できるようになる。…そのような知識は、単に過去の理解を可能にするだけでなく、現在や将来における諸経済の成果を改善する際の鍵ともなる。諸経済がどのように成長するのかを真に理解できれば、人間の福利増大へと通じる扉、絶望的な貧困と悲惨の削減へと至る扉が開かれることになる。・・・経済変化の過程を理解することなしには、経済変化の有用なモデル化を行うことは不可能である。よいモデルを構築するには、変化の過程を構成している複雑な諸要因を事前に理解し、それらを重要な諸要素へと周到に簡単化することが必要である。経済成長と経済変化をモデル化しようと殺到している経済学者に欠けている必要な前提条件は経済変化の過程の理解である。私たちはこの過程を完全に理解するには程遠い状態にある。この過程を理解するまでは、経済成果を意図的に改善することは、ほとんど成功しないだろう。本書の内容は、私たちの理解を改善しようとする試みなのである。(序文より)

経済モデルに限らず、「モデル化」ということについて関してはすべてに通じることだと思います。それでは、本論に入っていきます。

経済変化には、西洋世界の勃興からソビエト連邦の解体までのあらゆることが含まれている。したがって、それを理解するには、純粋に経済的な変化よりもずっと広い範囲をカバーすることが必要である。というのも経済変化は、次の3点における諸変化の結果だからである。
(1) 人間の量と質
(2) 人間知識のストック(とりわけ人間の自然支配に適用された限りでの)
(3) 社会の周到なインセンティブ構造を定義する制度的枠組み
したがって経済変化の完全な理論は、人口動態の変化、知識ストック、制度変化の諸理論を統合したものになるだろう。進歩は成し遂げられつつあるものの、これら3つのどの1つを取ってみても、現在私たちは十分な理論を持っているというにはほど遠いし、これら3つ全体についてはなおさらである。(P.2)

「制度」それは筆者にそこにこだわって論を進めていきます。

変化の過程を理解する際の鍵は、制度変化を成立させるプレーヤーたちの志向性と、諸問題に対する彼らの理解である。過去の歴史と現在の世界を通じて、経済成長が一時的なものあった理由は、プレーヤーたちの意図がそもそも社会的福利になかったか、課題に対するプレーヤーたちの理解が不完全で、結果が意図から根本的に乖離してしまったかのどちらかにある。(P.5)

筆者の「問い」は下記の通りで、一生を通して問い続けたテーマだと思いますがそれを下記のようにまとめています。

私たちはどれほどうまく現実を理解できるのだろうか。信念はどのように形成されるのか。誰の信念が重要なのか。どのようにして、個人の信念が信念体系に集計されるのか。どのようにこれらの信念体系は変化するのか。信念と制度の関係はどうなっているのか。どのようにして制度は変化するのか。制度はどのように成果に影響するのか。さまざまに異なる経済と政治体制の成果のパターンを説明するのは何か。そして、これはおそらくすべてのなかでもっとも根本的な問いになるが、この過程それ自身の本質的な性質は何なのか。(P.7)

 

 

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