ゲーム理論で不幸な未来が変わる!

ゲーム理論で不幸な未来が変わる!―21世紀のノストラダムスがついに明かした破綻脱出プログラム

21世紀のノストラダムスがついに明かした破綻脱出プログラム
(著者:ブルース ブエノ デ メスキータ‖著 田村 源二‖訳)

★読書前のaffirmation!
[目的] ミクロでなく、マクロな領域でのゲーム理論の適応例を知ること
[質問] ゲーム理論の適応例、適応方法について教えて欲しい

(※記述ルール ●引用/⇒コメント/◎まとめ)

●基本的な情報を与えられれば、すべてのプレーヤーが自分にとってベストと考えることをすると仮定してその情報を評価・検討し、プレーヤーが何をなぜするかということについて信頼できる査定をする―そういうツールがありさえすればいい。(P.25)

●わたしが求められるようなビジネスや国家安全保障関係の予測をするのに最適なのは、戦略的行動に焦点を合わせたゲーム理論モデルだ。それは、戦争と平和、国造りなど多数の問題、さらに歴史上および現代の事例研究にも、統計学的方法をいやというほど用いたすえ、たどり着いた結論である。あらゆる方法があらゆる問題に適しているわけではない。わたしがやっているような未来予測には、ゲーム理論こそが最適なのである。(P.27)

●ゲーム理論を用いて予測するには、他人の問題をも自分の問題であるかのように戦略的に考えられなければならない。つまり、同じ問題について他人が考えることに共感できるようになる必要がある。(P.27)

●賢明な選択をするつもりなら、まず最初に他人がその選択をどのように見て、どういう反応をするかを、とことん考えなければいけない。それもしないで、どうして思慮深い判断ができようか?ところが、重大な意思決定のほとんどはまさに、“それもしないで”なされる。つまり、他人の視点を全く考慮せずになされる。ビジネスでも政治でも、相手の動機となっているものについて深く考えずに事を進めてしまうと、かならず事態は紛糾してめちゃくちゃになり、良くてもどうにかこうにか切り抜けていくことになる。希望的観測をして、目先のことしか考えない決定をしてしまうからだ。(P.29)

●ゲーム理論というと、なにやら物々しいが、その基本的考え方はいたって単純だ。「人間は自分に最高の利益をもたらすと思うことをする」というのが、その基本的考え。ということは、自分の選択に対して他の人々がどう反応するかちおうことに人は注意を払うということ。この「他の人々」はこれkら支持者または敵対者になると思われる者である。彼らの利害がどのように交差し衝突するかを見るのが、どういう意思決定をするとどういう結果となるかを考える際の基本となる。人々の行動をうまく予測するにはまず、彼らが状況をどのように捉え、そこから何を得たいと思っているかを、ある程度知らなければならない。人々の望みと考えを慎重に推測し検討すれば、どのような人の行動もかなり正確に予測できるようになる。そして、起こることを予測できるなら、状況に関する人々の考えを変えることができた場合に起こることも予測できることになる。要するに、予測にも、未来操作にも、同じ論理を利用できるというわけだ。(P.31)
⇒少し長くなりますが、ゲーム理論を大枠を的確に説明した文章だと思います。これを背景に今後の事例を読みこなしていきます。

◎底値で車を買う方法の事例で、ゲーム理論的アプローチとして重要なことは、情報を先に相手に与えないこととしている。つまり、販売店に行っている時点で「私は車を買いたい」という情報を相手に与えてしまっているということで、それを回避する方法として、「自分のためのオークションを開く」こととしている。そうすることで、情報がこちらに流れてきて、相手へ流れることを防ぐことができるとしている。したがって交渉が売り手ではなく買い手に有利に動いていく。売り手は自己の利益を追求する過程で、最低価格(経済学者が<留保価格>と呼ぶもの)を明かさざるを得なくなり、こちらのほうが最高価格を教えなくて済む。(P.32-40)

◎ゲーム理論は大きく二つに分けられる。ジョン・フォン・ノイマンとオスカー・モルゲンシュテルンの「協力ゲーム」とグラハム・ナッシュの「非協力ゲーム」である。ゲーム理論は、決定を下さなければならない時に何をすべきか、ということである。自分が行動した結果、起こりうることについて、はっきりわからないときだってある。そういうときだって決定を下さなければならない。決定をくだすために、人は「合理的な行動」をとるとするが、実際に想定可能なあらゆるシナリオをあらかじめチェックし、起こりうるあらゆることを考えて対処法を練るなんて、合理的とはとても言えない。また合理的な人は自分の好みに従って行動し、それを妨害するものを考慮に入れる。リスクの大きさ、成功によって得られるものの価値、失敗によって支払われる代償について考え、それらを他の行動をとった場合のリスク、コスト、利益と比較する。(P.45-59)

●自分の他の人々の利益を理解し、言葉で表現する際は充分に注意しなければならないというゲーム理論からの警告に、すでにお気づきのことと思う。人間は論理上のミスを簡単におかしてしまうし、そうしたミスは見つけるのが難しい。そしてそのせいで、個人の思考や行動の意味が隠されてしまったり分かりにくくなったりすることが多い。だから、人間の行動を予測する際、ゲーム理論家は数学を利用するのだ。(P.59-60)

●ゲーム理論が教えてくれることは数多いが、なかでもとりわけ重要なもののひとつに、「未来―正確には予測・期待―は過去の原因にもなりうるし、おそらくそれは過去が未来の原因となるよりも多い」ということがある。・・・この「未来が過去の原因となる」という因果関係の逆転は、ゲーム理論家が問題に取り組んで結果を予測する際に必ず考慮する基本的なことである。こうした取り組み方は、従来の直観的思考とはまるでちがう。(P.73)
⇒いわゆるニワトリが先か、卵が先か・・・という意味なのでしょうが、どっちなんだろう?これだけでもすごい問題なんですね。深いです。

●人々は自分の利益にならないかぎり協力したり連携したりしない。ゲーム理論の世界では、他人を助けるために喜んで犠牲になる者はひとりもいない。だから、考えなければいけないのは、自分が戦略を変えたら相手はどう出るか、ということだ。前方にふさがる「もしも~だったらどうする?」という問いにいちいち答えなければいけない。そうやって各プレーヤーが徹底的に先読みし合い、その果てに<ナッシュ均衡>があらわれるのである。(P.81)
⇒ゲーム理論の世界・・・すごい。(笑)

●二つ以上の結果が生じ得る場合、結果に影響をおよぼす特別なタイプの戦略(混合戦略)が存在する。<混合戦略>というのは、各プレーヤーが行動を確率的に選択すること、つまり、いくつかの戦略を適当に混ぜ合わせる戦略―言わば、サイコロを振るような一種の賭けだ。目的はむしろ、他のプレーヤーが期待する利得に影響をおよぼすことである。(P.97)

●「マルタの鷹」でガットマンは言う。「人間というやつは、何かを夢中になってやりはじめると、つい自分の最大利益がどこにあるのかを忘れてしまい、感情の命じるままに行動してしまう。」実にうまい言い方だ。この短い会話の中に、ゲーム理論の大事な原則が三つ見て取れる。それは「確約(コミットメント)を疑う」「相手の状況認識を変えるために<混合戦略>をとる」「有利な立場に立つために戦略的に非合理的なこと(夢中・興奮状態での不利益な行為)をするふりをする」という三つだ。(P.99)

●どうすれば中東に平和をもたらすことができるのか、という大問題の解決法を見つけるには、多数の小問題を特定し、それをしっかり理解するのがいちばんである。小問題を合わせると解決法が見えてくるのだ。ふつう、問題をきちんと整理して、その本質を見極めるというのが、予測及び未来操作のいちばん難しい部分になる。(P.131)
→そうですよね。WBSではありませんが、なんでしょうか・・・問題・・・イシュー?イシューのブレイクダウン・・・あれ?これってロジックツリーですね。結局、そういうことなんですね。(笑)

●問題を正しく捉えたら、今度は各プレーヤーが意思決定をする際に用いる思考プロセスを把握する方法について考えないといけない。相手の頭の中に入り込めなければ、自分が望む結果を得ることなどできない。どうやって自分の望みを叶えようとすればいいのかさえ、わからないだろう。わたしが予測や未来操作に利用するのは、状況に応じてプレーヤーが選択方法を変え、協力も、競争も、はたまた強制もするというゲーム構造だ。そしてその最も複雑な部分は、プレーヤーが何を言い、何をするかということだけでなく、彼らが自分のおかれた状況の変化についてどう考えるかというところまで正確に探り出そうとする過程である。(P.137)

◎あとがきが全体をうまくまとめてくれていますので、引用します。

ゲーム理論を有効に活用するには、いったん道徳や個人的見解や通念を完全に棄て去って、あらゆる人間を「利己的存在」と捉えなおすことが前提として必要になるということ。そのような設定ができて初めて、相手が本当に望んでいることに気づけるし、ゲームのプレーヤーの影響力や主張やこだわりなどを数値化でき、シミュレーションが可能になって、各プレーヤー間の相互作用を徹底的に検討することができ、正確な未来予測が得られ、ものごとをより好ましい結果へと導く未来操作も可能になる、というわけだ。(P.370)
教授の方法は国家から企業、個人にいたるまで、あらゆるレベルで有効ということだ。そしてその方法を一言で表現すれば「最良の結果を得るための、最強の未来予測による無敵の意思決定法」。つまり「未来を見通した意思決定をすることによって未来を有利な(好ましい)方向へと操作する」わけだ。いよいよ厳しくなるこの時代、この方法を知っているか否かで文字通り生死が決まってしまうこともあるのではないか。それほど教授の方法は強力だ。(P.371)

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